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2005 年度 実績報告書

魚の磁気感覚による方位知覚に関する行動学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560045
研究機関鹿児島大学

研究代表者

西 隆昭  鹿児島大学, 水産学部, 講師 (30237656)

研究分担者 川村 軍蔵  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (30041718)
キーワードシラスウナギ / 定位行動 / 磁気コンパス / 磁気感覚
研究概要

●研究代表者と分担者は平成17年度にシラスウナギに磁気コンパスによる方位知覚の能力をもつとの知見を得,平成17年の水産学会で発表した。さらに平成18年1月〜3月に鹿児島の2地点と浜松で、シラスウナギの定位行動に方位指向性があるか否かを行動実験で調べ、方位指向性はあるがその方位は実験地で異なることが明らかになった。地磁気のそれぞれ水平成分と鉛直成分を相殺した場合の行動も観察し,シラスウナギは正常な地磁気の場合と異なる定位をすることが明らかになった。
一方,水平または鉛直に単独では全ての磁気を相殺することができないので,同時に磁気を相殺する実験装置(ヘルムホルツコイル)も製作したので,調整して平成18年度に実験を行う予定である。
●ウナギに高温(沸点)のワセリンを注入して無嗅覚化したウナギは磁気感覚を失うことを明らかにしたが(平成16年度),今年度は低温(融点)のワセリンの鼻腔内注入の磁気感覚への影響を調べた。この処置でメバルとウナギの磁気感覚が失われなかった。この実験の過程で、淡水魚のオイカワにも磁気感覚があることがわかった。
●磁気感覚があることが既知のムツゴロウが磁気コンパスを用いて定位行動することを調べるために,円形水槽で方位学習訓練をした。学習実験を60匹以上の個体で行ったが,学習完成に至らなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] メバルの磁気感覚2006

    • 著者名/発表者名
      西 隆昭, 川村 軍蔵
    • 雑誌名

      日本水産学会誌 72

      ページ: 27-33

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Anosmic Japanese eel Anguilla japonica can no longer detect magnetic fields2005

    • 著者名/発表者名
      Takaaki NISHI, Gunzo KAWAMURA, Sachi SANNOMIYA
    • 雑誌名

      Fisheries Science 71

      ページ: 101-106

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Anguilla japonica is already magnetosensitive at the glass eel phase2005

    • 著者名/発表者名
      T.Nishi, G.Kawamura
    • 雑誌名

      Journal of Fish Biology 67

      ページ: 1213-1224

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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