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2007 年度 実績報告書

生体におけるソース逆問題に対する推定法の構築と高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560052
研究機関大阪大学

研究代表者

大中 幸三郎  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60127199)

研究分担者 八木 厚志  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70116119)
中口 悦史  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (70304011)
大江 貴司  岡山理科大学, 理学部, 准教授 (90258210)
山谷 克  名城大学, 都市情報学部, 准教授 (80293611)
キーワードソース逆問題 / ポアソン方程式 / 非定常問題 / 波動方程式 / 数値解法 / 代用電荷法
研究概要

脳内の興奮部位を頭部表面における電磁場の観測値から推定する問題の数学モデルとして,領域を球対称,支配方程式をポアソン方程式とする双極子ソース逆問題を取り扱ってきた.通常は磁場と電場のいずれか一方のデータが用いられるが,それぞれ長所・短所があるため,双方の観測値から双極子の位置と強度を推定する方法についての検討を行い,その成果を論文として発表した(研究発表欄参照).また,我々の提案する解法の中で用いている代用電荷法に関して,2次元かつ観測点の配置に制約がある場合に対して精度についての数値的検討を行い,有用な成果を得た.その成果に関する論文は現在投稿中である.
前年度までは非定常問題の第1歩として時間に関して調和な場合の検討を行ってきたが,本年度はより一般的な非定常問題として3次元波動方程式のソース逆問題に対する解法の構築を行った.ソース項のモデルとして位置は固定であり強度のみが変化する点波源を考えた.我々が従来から用いている重み付き積分による方法を拡張することにより,このような非定常問題に対しても有用な解法を得た.その研究成果は口頭発表および雑誌論文として発表したが,この論文はInformation誌において掲載可となったものの,掲載される巻が未定のために研究発表欄には示していない.
さらに生体に関する問題のみならず,広く逆問題に対して応用面・理論面から検討を行い,研究発表欄に示す雑誌論文に加えて,国際会議等においても5件の発表を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The Enclosure Method for an Inverse Crack Problem and the Mittag-Leffler Function2008

    • 著者名/発表者名
      M. Ikehata
    • 雑誌名

      Inverse Problems 24(in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Direct Identification Method for Current Dipoles from Electromagnetc Fields2007

    • 著者名/発表者名
      K. Yamatani
    • 雑誌名

      J. Computational and Applied Mathematics 201

      ページ: 164-174

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 多近傍情報による予測と残差直交変換の階層化およびその画像圧縮への応用2007

    • 著者名/発表者名
      芦澤 恵太
    • 雑誌名

      日本応用数理学会論文誌 17

      ページ: 239-257

    • 査読あり
  • [学会発表] 変化する強度を持つ複数点波源に対する同定2006

    • 著者名/発表者名
      乾 裕一
    • 学会等名
      日本応用数理学会2007年度年会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2006-09-15
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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