研究概要 |
前年度2件の雑誌掲載を報告したが、今年度は英語版で"Drive system using a shape memory alloy wire"というタイトルでJournal of Advanced Scienceという雑誌に掲載された。また、口頭発表として"A new drive system using a SMA wire and applications"というタイトルでThe 9^<th> Japan-Korea Joint Symposium on the Applied Electromagnetics,2007,2月に韓国で発表した。今年、平成19年9月にキプロスで発表予定である。 研究内容についてはこれまでにSMAC1号として完成させたものはトルクが十分ではなかった。これを改造してワイヤ本数増、機構改良により、成人を乗せられる2号の完成が目的であった。平成18度は前年度が各諸条件下でのワイヤの特性(回転速度、トルクなど)で多くのデータを収集し発表もしたが、さらに改造し、出力アップのためのさまざまな工夫を考案した。例を挙げると、自動可逆回転装置、ワイヤの二重巻き、出力ノズル口でのノズル加熱で蒸気を120℃にすることによるトルク増加、プーリからのワイヤはずれ防止策、本来、溶接できないNiTiワイヤの効果的な機械的接合法などである。 さらに、この原理を利用した動くオブジェを作製した。平成18年度、「うすき竹宵」という大分県臼杵市で11月に行われる観光イベントへ出品演示した。これは竹と明かりがメインテーマで、このオブジェは闇の中でで多くのろうそくが華麗に回転、逆回転して幻想的な雰囲気であたりを包み、多くのカメラマンのフラッシュの的となった。
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