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2005 年度 実績報告書

トレーサブル加工システムのためのセマンティック生産情報モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560086
研究機関北海道大学

研究代表者

田中 文基  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30207138)

研究分担者 岸浪 建史  北海道大学, 理事(副学長) (30001796)
小野里 雅彦  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80177279)
キーワードトレーサブル加工システム / セマンテック生産情報モデル / NCデータ / 加工作業プロセスモデル / 情報モデル化言語EXPRESS / ISO14649 / 加工フィーチャ
研究概要

近年のグローバル生産システムにおいて日本の優位性を保つためには,加工不具合の迅速対応や,加工結果の正当な判断が可能となるトレーサブルな加工システムの確立が重要となるが,現在のCAMからの出力データでは,NCデータ,図面,加工工程表など情報に関連性が無く,しかも意味的情報が無いため,トレーサブルにならない.その解決方法としては,NCデータから,フィーチャ情報を求め,工具情報・素材情報・加工機械情報などとに結びつけることにより,トレーサブルな加工システムを実現することが可能となる.本研究では,上述した意味情報を含むモデルをセマンテック生産情報モデルと呼び,そのモデル化と従来システムとのインターフェースシステム構築を目的として,以下のことを行った.
(1)セマンテック生産情報モデルの構築
1.セマンテック生産情報モデルの要件抽出
加工作業プロセスをIDEF-0モデル化し表現する事により,セマンティック生産情報モデルを表現するために必定な項目であるモデル要件を明らかにした.
2.セマンティック生産情報モデルの作成
1.で明らかにした要件を満たす加工定義データ情報モデルを情報モデル化言語EXPRESSにより記述した.
(2)従来のCAMからの出力データからセマンティック生産情報モデルへの技術的情報の統合,意味情報の記述によるセマンティツク変換
1.NCデータからセマンテック生産情報モデルへの変換システム構築
NCデータからセマンテック生産情報モデルへ,加工現象のモデルに基づく,工具・加工情報から対応する加工フィーチャの変換方法に基づいて変換システムの構築を行った.
2.変換結果の評価によるセマンティック生産情報モデルの評価
CAMシステムにより供試NCデータを生成し,その生成したNCデータからセマンテック生産情報モデルへの変換することで,提案したセマンテック生産モデルの評価を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Data transformation from ISO6983 data to ISO14649 to obtain machining knowledge using EXPRESS-X2005

    • 著者名/発表者名
      Fumiki Tanaka, Hiroshi Yamada, Masahiko Onosato, Takeshi Kishinami
    • 雑誌名

      Proceedings of the 3rd International Conference on Leading Edge Manufacturing in 21st Century

      ページ: 415-421

  • [雑誌論文] 5軸NC工作機械による主軸傾斜曲面加工法に関する研究(第2報)-複数回の傾きを必要とする形状に対する割り出し角列決定方法-2005

    • 著者名/発表者名
      山田 誠, 田中文基, 近藤 司, 岸浪建史, 香村章夫
    • 雑誌名

      精密工学会誌 71(12)

      ページ: 1613-1617

  • [雑誌論文] Systematic Approach to Contour-Parallel Tool Path Generation of 2.5-D Pocket with Islands2005

    • 著者名/発表者名
      Seo, M.S., Kim, H.R., Onosato, M
    • 雑誌名

      Computer-Aided Design and Application Vol.2, No.1-4

      ページ: 213-222

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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