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2005 年度 実績報告書

火星のデューン形状を模倣した流体抵抗軽減技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560136
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

李鹿 輝  山形大学, 工学部, 教授 (00253906)

キーワード乱流 / 渦 / 火星デューン / 流体抵抗 / PIV / 可視化 / 流れ制御 / 後流
研究概要

我々の身の回りの流れのほとんどは乱流であるといって過言でない。乱流状態では伝熱や混合が増加する一方で、流れの抵抗や流体騒音も増大するため、乱流および付随する様々な輸送現象は産業あるいは環境とエネルギーに関わる諸問題において重要な因子である。一方、NASAのThe Mars Global Surveyorが撮影した火星表面の写真からデューンが鮮明に映った。地球上の砂丘と異なって、孤立した多数のバルハン型(馬蹄形)デューンが群立することが観測される。このパターンから、砂の供給が少なく、一定方向の風が強く吹くことによって低流体抵抗のデューンが形成されていると推測できる。火星の自然現象はまたまた未知が多いが、デューンが孤立して存在することから地球上の砂丘より火星のバルハン型デューンの流体抵抗が小さいと考えられる。
本研究は、省エネルギーを目標として、火星には自然がつくるデューンを模倣することによって流体抵抗低減の装置を開発する。基礎研究としては、航空宇宙局(NASA)のThe Mars Global Surveyorが撮影した火星デューンの3次元写真を画像処理法で分析し、その解析結果に基づいて火星デューンのモデルを作製した。回流水槽を用いて火星デューンモデルに対して流れの基礎実験を行い、高速ビデオカメラを用いてデューン周りの流れのPIV(Particle Image Velocimetry:粒子画像流速測定法)画像を撮影した。PIV解析結果から、火星デューン周りの乱流構造と支配する渦構造を解析し、流体抵抗低減の原理を明らかにした。そして、空力形状を最適化することによって流体抵抗低減のデューンを設計した。また、ウェーブレット解析技術を用いてPIV解析結果を解析することによってデューン周りの各種スケールの流れ構造を抽出した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Visualization of a Car Mirror Wake2006

    • 著者名/発表者名
      Rinoshika, A., Watanabe, S., Suzuki R., Nakano, M.
    • 雑誌名

      Journal of Visualization 9・1

      ページ: 6

  • [雑誌論文] Experimental Investigation of Flow Structures around a Car Mirror2006

    • 著者名/発表者名
      Rinoshika, A., Watanabe, Nakano, M.
    • 雑誌名

      Dynamics of Continuous, Discrete & Impulsive Systems (未定)(掲載可)

  • [雑誌論文] 砂丘周りの流れの可視化2005

    • 著者名/発表者名
      阿部真憲, 李鹿輝
    • 雑誌名

      可視化情報学会誌 25・1

      ページ: 81-82

  • [雑誌論文] 異なる砂丘形状周りの流れの可視化2005

    • 著者名/発表者名
      阿部真憲, 李鹿輝
    • 雑誌名

      可視化情報学会誌 25・2

      ページ: 161-162

  • [雑誌論文] 溝付き自動車ドアミラー後流の可視化2005

    • 著者名/発表者名
      渡辺誠一, 李鹿輝
    • 雑誌名

      可視化情報学会誌 25・3

      ページ: 151-154

  • [雑誌論文] デューン輸送管を備えた空気輸送の可視化2005

    • 著者名/発表者名
      柳田幸司, 李鹿輝
    • 雑誌名

      可視化情報学会誌 25・4

      ページ: 163-164

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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