この研究は研究代表者1名が非常勤博士研究員1名、博士前期課程学生3名および学部学生2名とともに実施した. 1.推力測定風洞の完成 噴流を垂直に噴出する装置を製作した.集合胴下部に加重検出センサーを設けることにより、容易に正確な測定ができるようになった.ただ、ノズル装着フランジを改善し圧力損失を取り除いた. 2.推力計測 球面状反射板がない場合とある場合の推力を計測した.球面状反射板を付けると、流れが安定し衝撃波構造が下流まで延長し、ジェットスクリーチは消滅したが推力はやや減少した.また、各種多孔管の推力を測定し、高圧域において推力上昇を確認した. 3.音響パワー測定 残響室において、球面状反射板がない場合および種々の曲率半径球面状反射板について、圧力比を2から6の範囲で音響パワーを計測した.両者の比較により、球面状反射板の消音効果を定量的に求めた.ノズル装着フランジの不整合を改善し、正確な音響パワーの計測を行った. 4.多孔管、スロット管を用いた消音器特性調査、機械式消音器の総合評価 多孔管を取り付けた場合の推力と音響パワーを残響室にて計測し、総合評価を行い、空隙率の果たす役割を明らかにした. 5.これまでの成果を国際会議、第13回ICSV(2006年7月Vienna)、ASA/ASJ合同会議(2006年11月Honolulu)internoise2006(2006年1月Honolulu)他4カ所で発表した.
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