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2005 年度 実績報告書

セルフセンシングを用いた人工心臓用小型高効率セルフベアリングモータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17560221
研究機関茨城大学

研究代表者

松田 健一  茨城大学, 工学部, 講師 (30302326)

研究分担者 岡田 養二  茨城大学, 工学部, 教授 (90007774)
キーワード人工心臓 / セルフベアリングモータ / 磁気軸受 / セルフセンシング / 差動トランス / パルス幅変調
研究概要

人工心臓用のアクチュエータとして、セルフベアリングモータの適用が提案されている。人工心臓として用いるセルフベアリングモータは、高効率で低エネルギー消費、低発熱であるとともに、コギングトルクを抑え安定な浮上制御を実現できるように、ギャップ磁束分布がより正弦波に近くなるような永久磁石の配置が望ましい。また,セルフベアリングモータは,能動制御型のシステムであり、フィードバック制御のためのセンサを必要とするが、より小型化のためにセルフセンシング制御の実現が望まれている。通常のIPMモータは、主磁極方向であるd軸方向の磁束は通りにくいが,これと直行するq軸方向は磁束が通りやすいというインダクダンス変動があるため,セルフセンシングがうまく出来ないという問題があり,この問題の解決は,IPMモータの低コギング、低トルクリップル化という観点からも重要な構造である。
本年度は,IPM型セルフベアリングモータに用いるIPMロータの,永久磁石配置とその時の磁束分布パターンについて,磁気回路を集中定数化した磁気等価回路と,有限要素法を用いた磁場解析を行い,d軸とq軸のインダクタンス差の少ないセルフセンシング可能なロータ構造と永久磁石の配置について検討した。その結果,d軸方向の内部永久磁石の直列磁気抵抗以上の磁気抵抗をq軸方向の磁気回路に付加することで,ロータの回転に影響されない,ほぼ等価な構造が得られることがわかった。
さらに,実際に試作したIPM磁極構成を持つ薄型セルフベアリングモータは,7%程度のインダクタンス変動があるが,よく類似した変位推定特性を示しており,ほぼ等価な構造が実現できていることを確認した。また,この差動出力の理論式を導出し,変位推定特性について考察を加えた。その結果,回転電流のみの場合は,比較的良好な特性が得られるが,浮上制御を行う場合には何らかの非線形制御が必要なことを理論的に説明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] セルフセンシング磁気軸受の実用化研究2005

    • 著者名/発表者名
      松田健一, 水戸一臣, 岡田養二
    • 雑誌名

      第17回「電磁力関連のダイナミクス」シンポジウム講演論文集

      ページ: 99-102

  • [雑誌論文] セルフセンシング化が可能なIPM型セルフベアリングモータの提案2005

    • 著者名/発表者名
      松田健一, 山本敬一, 岡田養二
    • 雑誌名

      日本機械学会第9回「運動と振動の制御」シンポジウム講演論文集 05-15

      ページ: 60-64

  • [雑誌論文] セルフセンシング磁気軸受の実用化の研究2005

    • 著者名/発表者名
      山本敬一, 岡田養二, 松田健一
    • 雑誌名

      茨城講演会講演論文集

      ページ: 161-162

  • [雑誌論文] 4極ハルバッハ磁石ローレンツ浮上モータの開発2005

    • 著者名/発表者名
      岡田養二, 山城直人, 佐川幸治, 松田健一
    • 雑誌名

      日本AEM学会誌 Vol.3,No.4

      ページ: 270-275

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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