研究課題
本年度は、主に電気シェーバーとIH調理器からの漏洩磁場を対象に研究を進めた。交流式電気シェーバーの漏洩磁場の3次元測定を精密に行い、その結果より等価磁気ソースモデルを求めた。ただし、このモデルはトリマ(きわぞり)モードなどの再接近時の評価には適用できないため、精度をできるだけ落とさずに、よりシンプルなソースモデルを求めた。さらに、これを用いて人体頭部モデル内での誘導電流密度分布を求めた。その結果、単一の磁気ダイポールで近似したときよりも値がわずかに低くなることが分かった。IH調理器については、研究協力先の都合で3次元精密測定が不可能になったため、独自の3次元測定装置を開発した。これは、位置センサと磁気センサを組み合わせて測定するもので、特許出願にこぎつけた。2007年3月に電子情報通信学会総合大会で発表し、2007年6月のBEMSの国際会議にて報告予定である。また、IH調理器のソースモデルについても、単一の磁気ダイポールとコイルモデルとで人体モデル内での誘導電流密度を比較し、わずかに結果が異なることが分かった。上記で開発した3次元磁界分布測定装置を用いることで電気シェーバー等の3次元磁界分布も簡便に求められることから、磁界分布の可視化および磁気ソース探査への応用を試みている
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