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2005 年度 実績報告書

電磁界発生源としての静電気放電のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 17560250
研究種目

基盤研究(C)

研究機関電気通信大学

研究代表者

岩崎 俊  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60262367)

キーワード電子デバイス・機器 / 静電気放電 / 電磁界 / イミュニティ
研究概要

電界センサとして微小モノポールアンテナ,磁界センサとして微小半ループアンテナを作成し,すでに開発しているフィールド変換3アンテナ法により,センサの特性である複素アンテナ係数を測定した.また,センサ(受信アンテナ)の出力から増幅器を経由して波形観測装置(高速オシロスコープ)までに至る特性を表す透過SパラメータS_<21>を測定した.方形半ループアンテナ(送信アンテナ)を既知の電圧波形を持つパルスで励振し,上記の複素アンテナ係数と透過SパラメータS_<21>を用いて,センサ(受信アンテナ)の出力から逆フィルタ法(デコンボリューション)により,発生した電界・磁界波形を再生した.また,そのとき発生する電界・磁界をモーメント法とFDTD法により理論的に計算した.この結果,再生結果と電界・磁界の計算結果とがほぼ一致し,波源近傍での測定(波形再生)が十分な精度を持つことが確認できた.
小形で単純な構造を持つ方形半ループ状電極を用いた模擬ESD発生装置を,FDTD計算用にモデル化し,Rompe-Weizelの火花抵抗則を用いてFDTD解析を行った.発生する電磁界と放電電流に関して妥当な計算結果が得られた.
グランドプレーン上での測定だけでなく,自由空間で使用できる磁界センサとして,シールデッドループ構造の2出力磁界プローブを試作し,その複素アンテナ係数を決定するための公式を導いた.また,この公式に従って,複素アンテナ係数を求めて,送信アンテナをモノポールとしたときの波形再生を行い,理論計算結果と一致することを確認した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 方形半ループ状電極のESDが発生する電磁界のFDTD解析2006

    • 著者名/発表者名
      鈴木 圭一郎, 岩崎 俊
    • 雑誌名

      2006年電子情報通信学会総合大会 (3/25日発表印刷中)

  • [雑誌論文] Generation and Measurement of a Wide-Band Calculable Electromagnetic Pulse2006

    • 著者名/発表者名
      T.Iwasaki, M.Z.M.Naushad, L.Hamada
    • 雑誌名

      17th International Zurich Symposium on Electromagnetic Compatibility, Singapore T4-IEMI-2-1

  • [雑誌論文] 方形半ループ状電極からの放電電磁界の測定2005

    • 著者名/発表者名
      浦 真彦, 浜田 リラ, 岩崎 俊
    • 雑誌名

      電気学会計測研究会 IM-05-21

      ページ: 7-12

  • [雑誌論文] 2出力ループアンテナの磁界複素アンテナ係数の決定2005

    • 著者名/発表者名
      河村 暁子, 岩崎 俊
    • 雑誌名

      電子情報通信学会2005年ソサイエティ大会 B-4-64

      ページ: 388

  • [雑誌論文] 静電気放電によって発生する電磁界のFDTD法によるシミュレーション2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木 圭一郎, 岩崎 俊
    • 雑誌名

      電気学会計測研究会 IM-05-64

      ページ: 1-7

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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