研究課題
小形で単純な構造を持つ方形半ループ電極に高電圧を印加して、電極先端とグランドプレーンの間で複数回の微小ギャップ間放電(ESD)を起こし、傍に設置したモノポール電界センサおよび半ループ磁界センサの出力電圧がESDに関して充分な再現性を有することを確認した。周期性を有しないこれらの出力電圧から,モノポール電界センサおよび半ループ磁界センサの複素アンテナ係数を用いて、発生する電界波形・磁界波形を再生する手法を開発した。この手法を用いた再生結果と、前年度FDTD法により計算した結果、一致しなかったため、FDTD計算のモデルに対して、電源部まで含ませる改良を行なった。この改良の結果、電界波形・磁界波形の概形がよく一致し、再生結果および計算結果の妥当性が示された。前年度試作した自由空間で使用できるシールデッドループ構造の2出力磁界プロープを用いて、伝送線路終端にある放電電極とグランドプレーン間のESDによって流れる電流を推定した。また、推定した放電電流と電極形状から、ESDによって発生する電磁界を計算した。この結果と、電界波形・磁界波形の再生結果を比較検討した。この結果から、電気的性質が時間的に変化する微小ギャップ部分の性質に合わせた電磁波発生源としてのモデルを提案した。
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2007年電子情報通信学会総合大会 B-4-55(3/22発表)(印刷中)
2007年電子情報通信学会総合大会 B-4-64(3/22発表)(印刷中)
2007年電子情報通信学会総合大会 B-4-53(3/22発表)(印刷中)
2007年電子情報通信学会総合大会 B-4-62(3/22発表)(印刷中)
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