研究概要 |
本研究では,その目的を達成するために以下の要領で研究を実施した。 1.全身電界曝露した際の季節変動とストレス反応を,以下の条件下で計測した。 (1)17年度に構築した装置を使用して,異なる被験者に対し,異なる環境条件(温度・湿度)下で計測した。 (2)上記計測を多数の被験者に対して繰り返し,統計的に解析した。 2.心理条件の異なる被験者に電界曝露をした場合。 (1)被験者に電界曝露の予備知識を与えた場合と与えない場合などにつき計測した。 (2)上記計測を多数の被験者に対して繰り返し,統計的に解析した。 3.17年度と18年度の結果を総合的に解析し,電界曝露,環境,心理条件と電界感知閾値およびストレス反応との関係を明らかにした。 4.17年度と18年度で得られた成果を国内の研究会で発表した。 以上の実験的研究により,次の研究成果が得られた。 人体による実測の結果,電界の全身曝露した際,季節変動によりストレス反応が変化することがわかった。また同時に,心理条件を変えることにより電界感知閾値が変化することもわかった。さらにこれらの変化が,個人差や測定部位により影響することを確認した。 これらの結果により,17年度,18年度の目的として掲げた仮説に関する電界の生理作用の解析は,ほぼ達成できたと考える。
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