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2005 年度 実績報告書

ディーゼルエンジン発電設備用のプラズマによる排ガス浄化法の総合評価

研究課題

研究課題/領域番号 17560270
研究機関金沢工業大学

研究代表者

吉岡 芳夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (30308580)

キーワードNOx / バリヤ放電 / NO除去効率 / 排ガス再循環 / 尿素水 / 放電モード / ディーゼルエンジン / 発電設
研究概要

本年度は、大きく3つの課題について鋭意研究を進めた。第1は、バリヤ放電のモードをNO除去効率が高まると考えられるグロー状に制御する研究であったが、バリヤとしてアクリル樹脂を用いること、バリヤの温度を60から80度に高めることで、目標としたグロー状のバリヤ放電を再現性よく実現することができた。また、これらのバリヤ放電のギャップ間電圧の正確な測定、NO除去効率が最大1.7倍近く向上することなどを明らかにすることもできた。第2は、尿素水からアンモニアを発生させ、排ガスと混合し、バリヤ放電装置を通過させることによって、排ガス中のNOを効率よく除去できるかどうかの検証実験であった。装置全体の設計、性能設計を行い、アンモニアを発生させた結果、予定の約1/5のアンモニアの発生を確認できたが、NO除去性能は向上しなかった。引き続き、次年度にアンモニアの発生量の増大と触媒を併用した場合のNO除去実験を行う。第3は、排ガスの一部を吸気側に戻す排ガス再循環法の適用であったが、約12%までの排ガスの再循環で、エンジン出口のNOxは70%以上減少することを見出した。この後バリヤ放電によるNO除去を行うと、放電に必要なエネルギーは1/4以下に減少すること、また放電だけでは実現できない1/10以下の濃度まで、NOを除去できることを明らかにできた。さらに、再循環と放電を併用したとき、消費エネルギーが最小になる条件が、再循環率8から10%にあることを明らかにできた。以上、初年度の研究は、目標以上に進展することができ、多くの成果を学会で発表することができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 誘電体材質および表面形状がバリヤ放電モードに与える影響2006

    • 著者名/発表者名
      所山太二, 西村泰一, 舩登篤史, 吉岡芳夫
    • 雑誌名

      H18年電気学会全国大会 1-027

      ページ: 2

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 排ガス再循環とオゾン注入法による排ガス中のNO除去特性とその最適動作条件の検討2006

    • 著者名/発表者名
      所山太二, 高橋哲也, 宮樫剛, 吉岡芳夫
    • 雑誌名

      H18年電気学会全国大会 1-071

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 誘電体を加熱した場合のバリヤ放電モードの変化2005

    • 著者名/発表者名
      所山太二, 吉岡芳夫
    • 雑誌名

      放電学会 年次大会 C-3-6

      ページ: 2

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Theoretical Analysis of Factores Affecting NOx Removal Performance by Barrier Discharge2005

    • 著者名/発表者名
      T.Shoyama, S.Senda, Y.Yoshioka
    • 雑誌名

      Proceeding, International Conference on Plasma Chemistry ISPC-17

      ページ: 6

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 誘電体張りや放電における放電の観測とギャップ間電庄の測定2005

    • 著者名/発表者名
      所山太二, 吉岡芳夫
    • 雑誌名

      電学会放電研究会資料 ED-05-83

      ページ: 19-24

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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