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2006 年度 実績報告書

低温焼結セラミクス(LTCC)構造による人工誘電体のマイクロ波応用

研究課題

研究課題/領域番号 17560324
研究機関龍谷大学

研究代表者

粟井 郁雄  龍谷大学, 理工学部, 教授 (20026074)

研究分担者 宮下 豊勝  龍谷大学, 理工学部, 教授 (00026238)
張 陽軍  龍谷大学, 理工学部, 助手 (60324331)
キーワード人工誘電体 / 低温焼結セラミクス / マイクロ波応用 / プリント基板 / オープンリング共振器 / 結合係数 / 外部Q / 無負荷Q
研究概要

1.当研究費とは別に購入したフォトリソグラフィ装置を用いて100ミクロン程度の精度でプリント基板(PCB)のパターニングが可能となったので、手持ちの銅めっき装置とあわせて意図した実験ができるようになった。
2.人工誘電体の概念を用いて多層インターディジタル共振器を作製し、回路の小型化と低損失化を目指した。小型化はシミュレーションの予測どおり実現したが、現時点では低損失化は予測の半分程度しか実現できていない。その原因はPCBの銅箔の表面荒れにあるものと考え、荒れのないPCBを購入して実験を行う予定である。これによってLTCC化を進めることが可能となる。
3.オープンリング共振器をブロードサイド結合させると非常に強く結合する。そのためにこの構造は負透磁率媒質の構成要素としてしばしば用いられてきた。われわれはその強結合を利用して広帯域バンドパスフィルタを実現しようと考えている。その帯域幅や整合の調整を極めて簡便に実施する方法にっいて提案し、広帯域フィルタ設計の指針を明らかにした。
4.共振器の基本定数(共振周波数、外部Q,無負荷Q、結合係数)を統一的に時間軸上で計算する方法を提案し、ほぼ完成させることができた。従来の方法がSパラメータの周波数特性から上記定数を計算するものであったのに対して、今回のものは内部電磁界の時間応答からすべてを計算することができる。
5.共振器の結合係数の意味を物理的に理解できる新しい表現法を提案し、各種共振器に対してその有効性を示した。そして従来常識とされてきたいくつかの命題の修正を求めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Open ring resonators applicable to wide-band BPF2006

    • 著者名/発表者名
      Ikuo Awai, Arun Kumar Saha
    • 雑誌名

      2006 Asia Pacific Microwave Symposium Proceedings

      ページ: 167-180

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Efficient time domain calculus of microwave resonator parameters2006

    • 著者名/発表者名
      Ikuo Awai, Tetsuya Ishida, Yangjun Zhang
    • 雑誌名

      2006 Asia Pacific Microwave Symposium Proceedings

      ページ: 773-776

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 共振器の結合係数・直感的理解へのひとつの道2006

    • 著者名/発表者名
      粟井郁雄, 張陽軍
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌C VolJ89-C, no.12

      ページ: 962-968

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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