研究課題
平成18年度は以下の項目に関する研究を進めた。・ルーチング方式の設計具体的な方式について詳細な検討を行った。・シミュレーションプログラムによる提案方式全体の評価フリーソフトウェアのネットワークシミュレータであるns-2を用いて、以下の2つの側面からの評価を行った。選択されたランドマークを用いた通信のホップ数に関する評価高密度にノードが分布したネットワークを想定し、提案した方式で選出されたランドマークを用いてルーチングを行った場合、ソースノードから宛先ノードまでのホップ数を評価した。この結果、正しくルーチングが行われ、最短または最短プラス1または2のホップ数でデータ転送可能であることを確認した。OLSRとの性能評価比較IFTFで標準化されているOLSR(Optimized Link State Routing)を比較対象として、本方式との中継ノード(OLSRの場合はマルチポイントリレイ)の和と、データ転送のホップ数とを比較した。この結果、中継ノードの数はOLSRから大幅に削減できることが確認でき、ルーチングのためのオーバヘッドを減らすことができるのが明らかとなった。またホップ数についても増加の割合は少なく、実用上大きな問題はないことが示された。・実験的手法によるアドホックネットワークの性能評価さらに、実際のアドホックネットワークの動作状況から本提案の性能を予測するために、無線LANとAODVを用いたあどほっくねっとわーくの性能評価についても実施した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
情報処理学会研究報告[モバイルコンピューティングとユビキタス通信] Vol.2006, No.98
ページ: 1-8
Proceedings of IASTED International Conference on Communication. Internet and Information Technology (CIIT2006)
ページ: 253-258