| 研究概要 |
1.DCTを用いた補間画像の高速生成
ガウス関数の分離性に着目した多次元RBFNの高速算法を,周期的な2次元RBFNの場合に拡張した.さらに,初年度に導出したDCTに基づくRBF係数の高速算法を2次元RBFNの場合に拡張した.そして,理論,実験の両面から処理速度を評価した.
2.2次元補間関数の周波数応答の解析
初年度に導出した1次元RBF補間関数の周波数応答の理論解析結果と基底関数幅の最適設定法を2次元信号の場合に拡張した.ついで,RBF補間,Spline補間,Cubic補間,Lanczos補間の特性を理論的に評価しそれぞれの補間手法の特徴の違いを,周波数領域で定量的に評価した.
3.補間画像に基づく高精度位置ずれ推定
RBF補間画像を用いて,2枚のディジタル画像間の位置ずれ,つまり平行移動量,スケール変換率,回転角をサブピクセル精度で推定した.具体的には,2枚のディジタル画像からRBFNを用いて補間画像を生成し,二つの補間画像間の二乗誤差を表す評価関数を導出した.そして,位置ずれ量を連続変数に持つ評価関数を勾配法を用いて最適化することでサブピクセル精度で位置ずれ量が推定できること明らかにした.そして,着目している画像の領域を調節することで,推定精度と計算量の関係を評価した.また,勾配法における初期値依存性について考察した.
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