• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

公開鍵暗号システムMEPKCの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560342
研究機関山口大学

研究代表者

葛 崎偉  山口大学, 教育学部, 教授 (30263750)

研究分担者 田中 稔  山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40112023)
山口 真悟  山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00294653)
キーワード公開鍵暗号 / 多段的暗号方式 / ペトリネット / 初等T-invariant / NP-困難
研究概要

本研究では,実用に耐えうる強度を備えた公開鍵暗号MEPKCの開発を目指している. MEPKCは多段的暗号を行うペトリネットに基づいた公開鍵暗号システムであり,従来の公開鍵暗号とは異なり,鍵生成器を公開する,鍵生成器は複数の暗号化鍵を生成し,これらの鍵を用いて平文を暗号文に多段的に暗号化する。鍵生成器は,ペトリネットを用い,その初等T-invariantを暗号化鍵とする.鍵生成器としてのぺトリネットは,膨大な数の初等T-invariantもつ必要があり,またすべての初等T-invariantを計算で簡単に求めることができないように作られなければならない.
平成20年度において,(1)より強度の強い鍵生成器(ペトリネット)を設計した,(2)暗号化鍵である初等T-invariantを複数生成するシステムを試作した.(3)前述の(1)で設計した鍵生成器に対し,鍵所有者の秘密鍵の一部である鍵生成器の全ての初等T-invariantの列挙法を設計した.(1)については,ダミートランジションの追加や枝の重みを付加するようにペトリネットの生成を実現した.(2)については,これまでの線形計画法を改善し,複数の暗号化鍵を生成することができた.(3)については,新しい鍵生成器の全ての鍵を列挙する手法を確立できた.
以上の研究成果より,本研究が目指している暗号システムMEPKCの実現が可能となった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Construction of Petri Nets and Calculation of Elementary T-invariants for Multi-Stage-Encryptions Public-Key Cryptography : MEPKC2008

    • 著者名/発表者名
      R. Yamaguchi, et al
    • 雑誌名

      Proc. ITC-CSCC2008

      ページ: 977-980

    • 査読あり
  • [学会発表] 公開鍵暗号MEPKCのためのペトリネットの生成法およびその初等T-invariantの計算法2009

    • 著者名/発表者名
      山口, 他
    • 学会等名
      電子情報通信学会信学技法
    • 発表場所
      神奈川県産業振興センター
    • 年月日
      2009-01-29

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi