研究課題
基盤研究(C)
多項式スプラインを用いた場合のUWBパルスの設計・生成方法について、時間制限パルスとなること前提として、希望周波数特性を重み付き最小二乗近似する方法、ならびに、特定周波数でノッチすることを制約条件として課し、さらに特定周波数帯域でのエネルギーを最小化する方法を開発した。これらは、それぞれ国際会議録と論文誌に掲載され公表済である。デルタ関数列で駆動される線形動的システムの出力として一般化されたスプラインをUWBパルスの生成に用いるアイデアを新たに提案した。時間制限パルスを構成する方法として、双直交パルス対を構成する方法を導き、生成回路のシステム設計を行った。ある制限の下で、デルタ関数列を階段状関数で置き換えられることを示し、この階段状関数で線形動的システムを駆動するだけで、目的のパルスが生成できることを示した。検波においても、空中伝播特性が1次微分になる場合には、部分積分を利用することによって、同じシステムが利用できる。この結果は、国際会議録に掲載され公表済である。その国際会議で出会ったトルコの数学科学生と共同で、より難しい問題を解いた。それによって、双直交パルス対ではなく、直交パルスを構成することが可能となった。直交パルスは、検波において最良のノイズ耐性を達成する。生成回路は、双直交パルスの場合と同じである。この結果は、論文誌に投稿中である。現在は、空中伝播特性が2次微分となる場合においても実用になる直交パルスの設計法に取り組んでいる。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (3件)
Proceedings of the IEEE International Symposium on Circuits and Systems 2005, Kobe (CD-ROM)
ページ: C3L-M.2
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences E88-A・9
ページ: 2287-2298
Proceedings of International Workshop on Sampling Theory and Application 2005, Samsun (CD-ROM)
ページ: Kamada.pdf