【研究の目的】 波動場の時空間勾配解析に基づき、観測点とその近傍での音圧の空間勾配、また時間勾配を検出し、波面の進行速度ベクトルおよび波源の自律的な分離を階層的に実現する一体型プローブを開発する。 【研究実績の概要】 2007年度では、共焦点光学系の光検出部に、マイケルソン干渉計と波面検出光学系を設置することにより、光の波面の傾きと位相遅れを同時に検出するプローブを開発した。光の波面の傾きが対象表面の空間勾配を与え、波面の位相遅れが、対象の法線方向の変位を与えるため、研究の目的を満足する一体型プローブのプロトタイプを実現することができた 【従来のものとの差異】 従来の手法は、多数の圧電素子で構成されるアレイセンサを用いたものであったが、対象表面に接触することが要求されるため。波動場を乱すことを余儀なくされていたが、本提案システムは非接触で時空勾配計測を実現できるという特徴がある。
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