• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

乳腺用3次元超音波画像取得装置に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560378
研究機関早稲田大学

研究代表者

西村 敏博  早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 助教授 (70117406)

研究分担者 岡田 稔  早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 教授 (60201985)
鎌田 清一郎  早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 教授 (00204602)
椿井 正義  産業技術総合研究所, 実環境診断研究ラボ, 研究員 (70367118)
キーワード超音波画像 / 3次元標示
研究概要

超音波診断で重要なのは組織性状が変化する部分である。それは乳腺組織と脂肪組織の境界であり、あるいは正常組織と病変組織の境界である。従来、組織境界を高精細に表示するための超音波診断装置の設定は、検者が自らの経験を基に手動で設定している。その判断基準は、検者の経験や主観に依存する。本研究ではこの判断材料として、形成される画像上のパターンを使用した。
生体は無数の散乱体の集合と考えられる。超音波診断装置が生体内に向けて音波を発射すると、音波は生体内を伝播し、対象物に反射して超音波診断装置へ戻る。その過程で、音波は散乱体によって様々な散乱を受ける。超音波診断装置が受信する音波は、各散乱体からの逆散乱波がランダムな位相で重なり合った波形となり、各散乱体の位置を直接表したものではない不規則な揺らぎをもったパターンを形成する。これが超音波画像上でスペックルパターンとして映像化される。均質な組織ならばスペックルパターンを形成し、組織境界においては組織の構造とスペックルとが混在したパターンを形成する。スペックルパターンが形成されるとき、超音波診断装置が受信する音波の振幅は、その確率密度関数がレイリー分布に従う。組織境界においては組織の構造的なパターンが支配的となり、確率密度関数がレイリー分布に従わない。
本研究では超音波ボリュームレンダリング画像においてレイ上の関心領域(ROI)に最適な表示条件をテクスチャ解析によって決定することを目的とし、可変ブロック法を用いて正常組織と腫瘍組織との境界強調を行った。本年度はMEとバイオサイバネティックス研究会において"超音波画像3次元標示における標示領域決定の検討"、平成17年度日本生体医工学会九州支部学術講演会において"手術ナビゲーションのための三次元標示-標示領域の一検討"という演題でそれぞれ発表を行った。

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi