研究課題/領域番号 |
17560378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
西村 敏博 早稲田大学, 大学院情報生産システム研究科, 助教授 (70117406)
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研究分担者 |
岡田 稔 早稲田大学, 大学院情報生産システム研究科, 教授 (60201985)
鎌田 清一郎 早稲田大学, 大学院情報生産システム研究科, 教授 (00204602)
椿井 正義 産業技術総合研究所, 実環境・診断研究ラボ, 研究員 (70367118)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 3次元超音波画像 / 乳がん / 解析アルゴリズム / モルフォロジー演算 / スペックルノイズ |
研究概要 |
少子化社会を迎えようとする21世紀の壁頭において、乳がんによる原因で母親となるべき女性が若年で死亡する例が後を絶たない。本研究では乳腺組織の診断を目的として、超音波診断装置における高精細な3次元画像取得法を研究する。画像を取得する検者の技量に依存せず、誰もが簡単な操作で高精細な画像を取得できる機構の実現を目的とする。研究課題は、超音波画像の画像化における画質の判定と自動調整である。 厚生労働省はX線を用いたマンモグラフィーによる乳房診断を推奨している。しかし、X線による被曝は検診の回数が重なるほど人体に対して危険である。一方、超音波診断は人体に対して非侵襲であり安全性が高い。超音波画像の取得には、検者である医師や検査技師の熟練した高度な技術が必要である。検者の技量に依存しない客観的な画像を自動取得できれば、経験の浅い検者でも良質な画像で診断できる。超音波診断が受診しやすくなり、検診の回数を重ねても人体に対して安全な乳がん診断を普及させ、がんを早期発見できる可能性を飛躍的に向上させる。 乳腺腫瘍切除手術に際し、腫瘍の位置や大きさを把握し切除領域を決定するために、手術直前や手術中に腫瘍像の3次元モデルを表示する手術ナビゲーションが求められている。超音波診断装置は小型であり、非侵襲のため安全性が高いという特徴があり、診断の場面で幅広く使用されている。 しかしながら、医用超音波画像は音波の干渉によるスペックルという特有のノイズが存在し、空間分解能が低いため関心領域の境界が不鮮明となり、鮮明な3次元像が得られない。超音波画像の2次元断層像から3次元像再構成を行うため、2次元画像の段階でスペックルを低減し、輪郭抽出を行う必要がある。本研究では超音波画像から関心領域の輪郭抽出を行った。
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