研究課題/領域番号 |
17560416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
矢村 潔 摂南大学, 工学部, 教授 (30026257)
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研究分担者 |
頭井 洋 摂南大学, 工学部, 教授 (30236062)
熊野 知司 摂南大学, 工学部, 助教授 (40340856)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 再生骨材 / 再生コンクリート / 耐久性 / 耐薬品性 / 細骨材 / 中性化 / 鉄筋腐食 |
研究概要 |
本研究は、コンクリート解体廃棄物からコンクリート用再生骨材を製造・利用していくことによって建設廃棄物の再利用率を高めていくシステムの構築のための基礎資料を得ることを目的としている。特にその中で、資源価値の高い再生細骨材の利用、変動の吸収、鉄筋コンクリートへの利用のための再生細骨材の高度加工の有効性について実験、検討した。 本年度は、昨年度から継続して行ってきた耐薬品抵抗性試験、中性化・鉄筋の発錆促進試験を続けるとともに再生細骨材の高度処理の効果、さらに昨年度の結果と合わせて再生骨材を使用する場合の設計上の取り扱いについて検討した。 まず、耐薬品試験に関しては、再生コンクリートの場合、再生骨材の品質が悪くなるにつれて耐薬品抵抗性が若干劣る傾向が認められるが、現在のところほんのわずかであり、今後さらに測定を継続していく必要がある。中性化および鉄筋の発錆については、再生骨材、特に再生細骨材の影響が大きく、低品質の再生骨材使用の揚合には、中の鉄筋がかなり錆びやすくなることが明らかになった。しかし、高度処理をした再生細骨材では、普通コンクリートより若干劣るものの、普通程度の鉄筋コンクリートに使用する範囲では、水セメント比の補正で十分対応できることが明らかになった。 以上のことから、高度処理した再生細骨材に関しては、総合的には、一般の鉄筋コンクリートに使用可能であるが個別の要求性能、性能評価に関しては、さらなる基礎データの蓄積が必要である。
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