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2006 年度 実績報告書

腐食損傷した鋼構造部材の腐食形状の再現性と残存耐荷性能評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560431
研究機関首都大学東京

研究代表者

野上 邦栄  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (00094277)

研究分担者 山沢 哲也  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助手 (70315753)
キーワード腐食 / 耐荷力実験 / 残存耐荷性能
研究概要

近年,社会資本のひとつである土木構造物の経年劣化が進行している.土木構造物の効率よい維持管理のためには,精度のよい劣化予測・適切な事後評価システムの構築が急務となっている.さまざまな腐食環境下におかれた鋼部材について,綿密に腐食形状の計測し,腐食鋼部材の耐荷挙動特性を把握することは,将来の鋼構造物の余耐力予測・余寿命予測に結びつく基礎資料を与えるものとして重要である.
本研究課題では,平成17年度に実施した鋼曲げ部材に引き続き,圧縮柱部材を対象に実際に腐食環境下にあった鋼部材の腐食形状計測および耐荷力実験を実施した.また,19.5年間海洋曝露を行った鋼アングル材について,表面形状計測装置を用いて腐食表面形状を精緻に計測し,腐食性状データの蓄積を図った.得られた結果をまとめると以下のようになる.
1.実際に腐食環境下にあった腐食程度の異なる4体の鋼部材について腐食形状を,レーザ変位計を用いた表面形状計測装置を用いて緻密に計測した.フランジ縁端部に観察された波状の腐食や,皿状の腐食を図化し,精度よく捉えることができた.
2.19.5年間海洋曝露を行った鋼アングル材について,表面形状計測装置を用いて腐食表面形状を精緻に計測した.飛沫帯・干満帯・海中部それぞれの腐食性状の特徴および腐食速度の変化を把握した.
3.腐食した鋼部材を圧縮柱部材として耐荷力実験を行い,腐食形態と残存耐荷力および終局モードについて考察を行った.局部腐食位置が終局モードに大きな影響を与えることがわかった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 腐食鋼板の圧縮強度の簡易評価法に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      杉浦邦征, 田村功, 渡邊英一, 伊藤義人, 藤井堅, 野上邦栄, 永田和寿
    • 雑誌名

      土木学会論文集A Vol.63,No.1

      ページ: 43-56

  • [雑誌論文] 腐食した圧縮部材の残存耐荷パラメータ2006

    • 著者名/発表者名
      若林孝行, 野上邦栄, 山沢哲也, 中野克俊
    • 雑誌名

      第61回土木学会年次学術講演会 I-630

  • [雑誌論文] 腐食した鋼部材の圧縮耐荷実験2006

    • 著者名/発表者名
      中野克俊, 野上邦栄, 山沢哲也, 若林孝行
    • 雑誌名

      第61回土木学会年次学術講演会 I-629

  • [図書] 日本鋼構造協会2006

    • 著者名/発表者名
      野上邦栄(共著)
    • 出版者
      土木鋼構造物の点検・診断・対策技術

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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