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2007 年度 実績報告書

地盤震動解析に用いる表層地盤の減衰パラメータ設定における指標の構築

研究課題

研究課題/領域番号 17560437
研究機関和歌山工業高等専門学校

研究代表者

辻原 治  和歌山工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (50188546)

研究分担者 澤田 勉  徳島大学, 工学部, 教授 (20035645)
キーワード表層地盤 / 同定 / 減衰 / 地盤震動
研究概要

独立行政法人防災科学研究所は基盤強震観測網KiK-netを全国に展開しており,約700の観測サイトにおいて地表と地下の地盤震動を同時観測し,データをオンラインで集約している.これらのデータはウェブサイトからダウンロ一ドでき,地盤動特性の同定など種々の用途に利用されている.地下に設置された地震計については,設置方位の調整が困難なことから,その埋設方位がずれている場合があり,同研究所によって設置誤差が推定され公開されている.しかし,地下の地震計のみならず,地表地震計についても設置方位に誤差があるケースが指摘されている.
本年度は,東北5県と近畿南部のKiK-net地表地震計の設置方位を推定した.
東北地方における地表地震計の設置方位の推定に用いたKiK-net観測点は91地点で,そのうち10°未満のずれが全体の約80%,20°未満のずれが全体の約92%を占めている.残りの7地点は20°以上ずれて設置されていて,中でもAKTH01では地表地震計は反時計回りに53.1°回転して設置されているという結果が得られた.
近畿地方南部および徳島県における地表地震計の設置方位の推定に用いたKiK-net観測点は33地点で,そのうち10°未満のずれが全体の約72%,20°未満のずれが全体の82%を占めている.20°以上ずれて設置されているのは,1地点でMIEH4では反時計回りに32.8°回転して設置されているという結果が得られた.
地盤同定システムを,複数の地震による地盤震動記録が得られているいくつかのKiK-net観測点に適用した.異なった地震を用いた同一地点の地盤の減衰パラメータを同定し比較したところ,より整合性の高い結果が得られ,Q値の指標の構築に向けて大きな成果が得られた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Characteristics of quality factor of ground identified using vertical array records of earthquake motions2007

    • 著者名/発表者名
      Osamu TSUJIHARA and Tsutomu SAWADA
    • 雑誌名

      Innovations in Structural Engineering and Construction, Xie & Patnaikuni (eds), Talor & Francis Group, London Vol.2

      ページ: 963-968

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 道路橋の被害率関数の-作成法2007

    • 著者名/発表者名
      山村猛, 三神厚, 辻原治, 澤田勉
    • 雑誌名

      土木学会地震工学論文集

      ページ: 674-679

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 鉛直アレー観測記録を用いた地盤の減衰特性推定のためのスイープ法の提案2007

    • 著者名/発表者名
      辻原治, 澤田勉
    • 雑誌名

      土木学会地震工学論文集

      ページ: 287-294

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Qualify Factor Identified Using Kik-net in Japan2007

    • 著者名/発表者名
      Osamu TSUJIHARA and Tsutomu SAWADA
    • 雑誌名

      Proceeding of Ninth Canadian Conference on Earthquake Engineering

      ページ: 1918-1928

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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