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2005 年度 実績報告書

流動化処理土の耐震性向上に向けた補強方法の開発とその物性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560439
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

木幡 行宏  室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (90215301)

キーワード流動化処理土 / 繊維質材 / 耐震補強 / 三軸試験 / 靭性 / 微小ひずみ / 掘削発生土 / リサイクル
研究概要

流動化処理土はセメント安定処理土と同様に固化材添加量を増やして強度を上げると,脆性的な挙動を示し耐震性能の低下が生じる恐れがある。また,強度の増加は再掘削が必要な箇所への適用を困難にさせる等の指摘がなされている。したがって,種々の土構造物に適用可能で地震に対して粘り強く耐え得るような地盤材料とするためには,流動化処理土の靭性能を向上させることが望まれている。
本研究では,流動化処理土の耐震性向上のために,粉砕した古紙を添加した繊維質材混合流動化処理土に対して,三軸圧縮試験での単調載荷中に微小な除荷・再載荷を行い,せん断時の微小ひずみにおける弾性的挙動の変化を繊維質材料の添加量ごとに比較検討するとともに,流動化処理土の強度・変形特性に及ぼす繊維質材添加量の影響について定量的な靭性評価を検討した。
本研究において一連の三軸圧縮試験を実施した結果,以下の知見が得られた。
1.繊維質材添加による流動化処理土の変形特性に及ぼす影響は,養生日数が増加するにつれ顕著に現れる。
2.繊維質材は流動化処理土のせん断によるセメンテーションの損傷を妨げ,補強効果を発揮することが確認できた。また,その効果は添加量が大きくなるにつれ増加する傾向にある。
3.物理的な意味合いを持たせた定量的な靭性の評価法を適用することにより,せん断の進行に伴う靭性の変化を評価することが可能である。
4.本試験の範囲内では,流動化処理土の靭性能は繊維質材を添加するほど改善されることが明らかになった。ただし,繊維質材の過剰な添加はフロー値を著しく低下させるので,実務では掘削発生土,セメント,繊維質材のバランスの良い配合が重要になる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 流動化処理土の強度・変形特性に及ぼす繊維質材添加量の影響2006

    • 著者名/発表者名
      加藤勇一, 木幡行宏
    • 雑誌名

      地盤工学会北海道支部技術報告集 46号

      ページ: 35-42

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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