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2005 年度 実績報告書

旋回流式嫌気無酸素好気生物ろ過装置による硫黄サイクルを活用した窒素・りん除去法

研究課題

研究課題/領域番号 17560485
研究機関金沢大学

研究代表者

池本 良子  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (40159223)

研究分担者 関 平和  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (90115246)
高野 典礼  石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助手 (00369969)
キーワード生物膜法 / 炭素繊維 / マイクロバブル / 脱窒 / りん除去 / 硫黄サイクル / 硫酸塩還元 / 硫黄酸化
研究概要

旋回流式嫌気好気生物ろ過装置を作成し,金沢市A水質管理センター内に設置した。装置は内径600mm,高さ1800mmのアクリル樹脂製の円筒カラムからなり,可動式のパンチングプレートで3層に仕切りそれぞれ形状の異なる炭素繊維担体を充填した。排水は下層部から定量ポンプによって流入し,下層部および中層部は曝気を行わない嫌気条件とした。上層部には散気装置によってエアレーションを行うとともに,微細気泡を循環によって供給し装置内に上向きの旋回流を形成する構造とした。まず,水道水を用いて通水試験を行った結果,上層部の好気槽内に良好な旋回流が形成されることが確認できた。次に,返送汚泥を種汚泥として投入し,最初沈殿池流出水を通水して運転を開始した。定期的な水質分析の結果,滞留時間10時間程度で,活性汚泥処理と同程度の有機物除去率が得られ,SSの流出はほとんど認められなかった。また,流入水中のリン酸塩はすべて除去することができた。各槽の水質分析を行った結果,下層部の嫌気槽で硫酸塩還元に伴う有機物の分解が,中層部でリン除去が,上層部の好気槽では硫黄酸化と硝化が進行することが確認できた。槽内に充填した担体表面には良好な生物膜が形成されていることが確認できた。今後,上層部から中層部へ返送を行うことによって,中層部を無酸素条件(脱窒条件)として窒素除去能を検討するとともに,処理槽内に増殖した微生物の群集解析を行うことにより,硫黄の酸化還元微生物の役割を明らかにする予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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