本研究は、河川水や下水処理水の循環利用を図るため、バイオマス(稲わら、木くず、もみ殻など)を添加した砂層に河川水や処理水を浸透させて、微生物作用で水質を改善して、水資源やバイオマス資源の有効利用を進めるものである。実験の結果、窒素・リン除去に稲わらが最も効果的で、砂層に滞留する日数が2.5 日で、窒素除去率は60%以上を示し、稲わらを添加した砂層に処理水等を浸透することにより浸透水の窒素・リンが除去された。河川水等を稲わら添加の砂層を浸透することにより、地下水の窒素・リンの汚染防止が図れることが明らかになった。
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