研究課題
基盤研究(C)
構造信頼性評価では基本的に一次近似(FORM)に基づく解析法とモンテカルロ・シミュレーション(MCS)の2種類の手法がある。前者では確率変数の標準正規変換(Rosenblatt変換)が必要となり、後者では標準正規乱数から確率変数の乱数を求める逆標準正規変換が必要となる。本研究では分布形の変わりに確率変数のモーメントに基づく標準正規変換及び逆標準正規変換を開発することにより、分布形が分らない確率変数を含んだ構造信頼性評価を目的とする。本年度では分布形が分らなくても標準正規変換及び逆標準正規変換を行うことができるために、確率変数の平均値、標準偏差、歪度、尖度などをパラメータとする4P-Lambda分布を導入した。提案分布形は予想分布として応用することができ、二つのパラメータを有する分布形より統計データをよく対応することができ、歪度が小さいときの既存のGamma、Weibull、対数正規分布などの二つのパラメータを有する分布形を代表することができることが判明した。また、いくつかの分布形の比較することにより、3次モーメント信頼性指標の適用範囲を明らかにし、新たな簡単な3次モーメント信頼性指標を提案した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
Journal of Asian Architecture and Building Engineering Vol.5,No.1(掲載予定)
Journal of Structural & Construction Engineering No.604(掲載予定)