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2006 年度 実績報告書

無機副産粉体をセメント外割で大量混合するコンクリートの用法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560511
研究機関九州大学

研究代表者

小山 智幸  九州大学, 大学院人間環境学研究院, 助教授 (50215430)

研究分担者 松藤 泰典  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (20037922)
山口 謙太郎  九州大学, 大学院人間環境学研究院, 助教授 (10274490)
小山田 英弘  九州大学, 大学院人間環境学研究院, 助手 (80233625)
伊藤 是清  九州東海大学, 工学部建築学科, 講師 (50380663)
キーワード無機副産粉体 / 外割 / コンクリート / 用法 / 性能発現メカニズム / アルカリシリカ反応 / 実大試験体 / 構造性能
研究概要

平成18年度は,申請者らが提案する方法,即ち,セメント量を減らさずに粉体を外割で混合するため混合量の増大とともにコンクリートの強度や耐久性が向上する方法を適用したコンクリート(以下外割コンクリート)の用法を検討し,ならびにそのメリットとして以下を確認した。なお,これらを実験室実験のみではなく実機生コンクリート工場で練り混ぜ,実大模擬試験体により実証を行った。
1)粉体外割コンクリートの性能発現メカニズム
コンクリートの圧縮強度や、中性化、塩害などに対する耐久性が向上するメカニズムを、組織構造から検証した。特に、力学特性については、その変形能力、剛性、破壊性状に関して詳細な検討を行った。
2)アルカリシリカ反応抑制効果
同コンクリートがアルカリシリカ反応抑制効果を有することを、種々の骨材、フライアッシュを始めとする種々の粉体において広範囲に検証した。
3)再生骨材
コンクリート構造物の解体に伴って発生する廃コンクリートがらを外割コンクリートの骨材として用い、その緻密なマトリクスの効果で耐久性の低下が抑制できることを検証した。
4)スラリー効果
これらの粉体は予めスラリー化して用いるが、そのメリットであるコンクリートの流動性向上効果の原因に関して物理的、化学的両側面から広範囲な検討を行った。
5)実大レベル試験体の長期強度ならびに耐久性状
粉体のうちフライアッシュに関しては既に生コン工場で製造実験を実施し、実大模擬試験体を作成したが、その強度や耐久性を3年間にわたり測定し検証した。
6)実大レベル試験体の構造性能
実大レベルのはり試験体を作成し、構造体レベルでの強度・挙動に関する実験を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 副産物系無機粉体を外割混合したコンクリートの強度発現性状2006

    • 著者名/発表者名
      陶山裕樹, 小山智幸, 伊藤是清, 松藤泰典
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集2006 (CD-ROM)

      ページ: 269-274

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] フライアッシュを外割混合した再生コンクリートの強度性状2006

    • 著者名/発表者名
      陶山裕樹, 小山智幸, 小山田英弘, 境一弥, 伊藤是清, 松藤泰典
    • 雑誌名

      都市・建築学研究,九州大学大学院人間環境学研究院紀要 第10号

      ページ: 111-118

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 弱酸性の硫酸酸性地盤に接するコンクリートの劣化モデルに関する一考察2006

    • 著者名/発表者名
      小山智幸, 松藤泰典, 原田志津男, 米澤敏男, 田中恭一, 前田悦孝
    • 雑誌名

      都市・建築学研究,九州大学大学院人間環境学研究院紀要 第10号

      ページ: 91-101

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 無機粉体スラリーを用いたコンクリートの流動性向上効果に関する研究 スラリーのゼータ電位とコンクリートの流動性に関する検討2006

    • 著者名/発表者名
      小山智幸, 松本尚樹, 伊藤是清, 小山田英弘, 松藤泰典
    • 雑誌名

      都市・建築学研究,九州大学大学院人間環境学研究院紀要 第10号

      ページ: 103-109

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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