研究課題/領域番号 |
17560513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
本間 俊雄 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60311883)
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研究分担者 |
山本 憲司 鹿児島大学, 工学部, 助手 (70311884)
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キーワード | 生物的アプローチ / 模倣育種法 / 模倣盆栽法 / 数理計画法 / 構造形態の創生 / 最良解の探索 / 発想支援システムの開発 / 張力構造の形態 |
研究概要 |
本研究テーマは比較的評価の良い許容解(最良解)に着目し、生物的アプローチによる計算手順に美的感覚・感性を結び付けた形態発想支援システム開発に関する基礎研究である。本研究の目的は、生物的アプローチを応用した複合アルゴリズムの開発や従来の数理計画法を応用し、デザイナが利用できる構造形態発想支援システムの構築にある。生物的アプローチでは、解の多様性を維持させながら、多目的最適化を構成することができるアルゴリズムを開発する。システム開発は、CG利用による構造形態創生に関する模倣育種・盆栽法の考え方を創る。本年は、次の7つの作業に分けて行った。 1)生物的アプローチの複合的な組み合わせによる、解の多様性確保を考慮した構造(形態)の最適化アルゴリズムの開発。2)多目的最適化と解の多様性確保の方法。3)生物的アプローチのプログラム作成 4)形態創生に適合した模擬育種・盆栽法の在り方に関する研究。5)張力構造の形態解析と数理計画法の適合性調査。6)ユーザインターフェイスを考慮したシステム設計とシステム開発。7)システムの評価 まず、1)〜5)までの作業を中心にアルゴリズムの開発とプログラム開発及び数値実験を行い、全体の枠組みを創った。模擬育種・盆栽法は、対象ユーザがデザイナであることから、ユーザインターフェイスの利便性とインターラクティブなパフォーマンスの要求に答えられるようにした。 模擬育種法に関する内容は、多目的の多様性を考慮したGA系のアルゴリズムを開発し、計算能力の確認を行っている。盆栽法に関する内容は、2次元モデル解析システムを完成した。数理計画法を用いた方法も座標値を未知量とした張力構造の形態解析システムの計算部を完成させた。完成システムは、外部者2名に評価を依頼した。修正意見が提示されたが、全体的に良い評価を得た。
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