研究課題
1.吸引透気性の測定条件および有用性の確認コンクリートのブリーディングの影響を避けるため、コンクリート打設側面を対象として測定を行った。その結果、打設上面を測定対象としたときに比べて、打設側面を測定対象としたときでは、簡易透気係数(吸引透気性)はやや小さな値を示すが、以下の点が明らかとなった。(1)簡易透気試験は、圧力低下量と圧力低下時間の平方根との直線関係から求められる。(2)試験面シール幅を60mmとし、部材端から吸引チャンバー中心までの距離を150mm以上とすると試験値の変動係数を小さくすることができる。(3)簡易透気係数は、水セメント比および養生の違いによるコンクリートの透気性の変化を良好に反映する。(4)簡易透気係数は、トレント透気試験およびアウトプット室内透気試験による透気係数と良好な対応関係を示し、簡易透気試験の有用性を裏付ける。2.吸引透気性を指標とした耐凍害性の評価簡易透気係数はコンクリートの水セメント比によるスケーリング抵抗性の差をある程度評価できる。3.暴露試験供試体による評価コンクリート暴露供試体の簡易透気係数は、暴露開始から1年目の測定であったため、その値には大きな変化は認められない。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
シンポジウム : コンクリート構造物への非破壊検査の展開論文集 Vol.2
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