研究課題
本研究では、アクティブ制御乱流風洞を用い、急峻な風速変動(Transient flow)を有する変動流れなどを模擬し、構造物基本断面である角柱模型の風圧・風力特性を調べる。とくに、風の変動に起因するバフェッティングの応答予測上重要な空気力や圧力の時間空間相関(コヒーレンス)に着目する。ウェーブレット解析することにより、統計的に非定常な確率過程である風圧の時系列データを解析する。通常の境界層乱流中における構造物基本断面の空力特性と比較することにより、特異風速変動中の構造物の風圧風力特徴を明確にする。耐風設計の荷重評価を完善させるために、特異風速変動中の構造物基本断面の空力データを提供する。今年度では、Step状の風速変動と単一周波数を持つ簡単な風速変動を含む、異なる急な加減速度を持つ風速変動を多種類風洞内で模擬する実験を行った。アクティブ制御風洞の加速度、乱れ強度、乱れスケールの制御限界を探り、模型実験ための気流を模擬した。さらに、急峻な速度勾配を持つ気流中における円柱まわりの流れと空力特性を研究した。
すべて 2005
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Proc. of the Sixth Asia-Pacific Conference on Wind Engineering, Seoul, Korea (CD-ROM)