| 研究分担者 |
荒木 肇 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (30183148)
濱田 靖弘 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40280846)
麓 耕二 釧路工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (50259785)
中村 真人 北海道大学, 大学院・工学研究科, 技術専門職員 (60374592)
桑原 浩平 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40374582)
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| 研究概要 |
移動式高密度雪氷庫(HSS)システム,空間改修技術,自然冷熱による製氷・貯氷,冷房利用のための新築・リニューアル対応システム,農漁業における冷熱利用ポテンシャル推計,大規模広域HSSシステム,都市冷泉構想,地域連携などを主たる課題として,以下の知見が得られた.
(1)雪氷冷熱利用システムの普及ベースへの限界水準の究明とターゲットレベルの設定
雪氷冷熱利用システムの普及ベースへの限界水準を明らかにするとともに,それを達成するための雪氷庫仕様など改善策を提示した.
(2)移動式高密度雪氷庫(HSS)システムの開発と通年多目的利用空間創出
移動式高密度雪氷庫システムを開発し,貯雪特性,冷熱供給能力に関する実証実験を行い,導入効果が高いことを示した.
(3)空間用途変更(コンバージョン)対応型雪氷冷熱利用システムの開発
実事例の評価を通じて性能・経済性評価を実施することによって,既往技術に対する新システムの優位性を明らかにした.
(4)大規模広域移動式高密度雪氷庫(HSS)システムを導入した都市冷泉(UCS)構想の提案
積雪寒冷地における新しい空間活用方策として,大規模広域HSSシステムを導入する都市冷泉(Urban Cold Spring : UCS)構想を提案し,従来型雪対策事業を雪国固有の新規産業モデル事業へと転換する方策を示した.
(5)地域連携による共有雪堆積場の広域複合利用モデルの提案
製氷・貯氷機能を付加した超大型雪堆積場のエネルギー・水資源収支モデルを開発し,解析を実施するとともに,複数の自治体による地域連携によって共有雪堆積場を構築した場合の生活圏除排雪,冷熱・水資源活用ポテンシャルを評価するとともに,農・漁業など多用途からの潜在的需要を推計した.
(6)人口・熱需要高密度地区を対象とした冬期雪対策・地域冷熱供給モデルの開発
人口・熱需要高密度地区を対象として,運搬排雪・融雪槽などの冬期雪対策と地域冷熱供給への適用を複合化した積雪都市モデルを提案し,具体的なケーススタディを実施した.
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