研究課題
基盤研究(C)
本研究は建築熱環境に関するもので、人体と居室の熱放射環境について明らかにすることを目的としている。熱放射量や強度は人体形状、室形状、室表面温度分布により決定される。本研究では特に人体形状と室形状に重点をおいて、人体に関する形態係数についてシミュレーションを中心に研究を行った。非接触型3次元デジタイザにより、22歳成人男子と7歳児童のモデルを作成した。人体形状は部位別に分割を行った。形態係数計算は立体各投射の原理による方法を用いた。人体の表面上から周辺環境の形態係数を計算するプログラムを開発した。これにより人体表面上の形態係数分布を得ることが可能になった。高速に計算を行うために、クラスタを構築し並列計算により形態係数計算を可能とした。人体から見たオフィス用の机・イスの形態係数は約0.4であった。学校生徒用イス・机の形態係数は成人男子で0.2、7歳児童で0.29であった。人体の形態係数に関する基礎的データとして、人体全身および部位の表面積、有効放射面積など示した。人体モデル16種類と平面8種類に関する形態係数について示した。合計128種類のシミュレーションを行いグラフに示し、平面の形態係数が容易にわかるようした。部屋形状による形態係数変化を知るために、部屋の天井高が変化した場合、部屋の面積が変化した場合、相似形状の部屋の場合、部屋の面積が一定の場合についてシミュレーションを行い、その変化の様子を明らかにした。人体の在室位置による室内面の形態係数の変化についても示した。
すべて 2007 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
日本建築学会九州支部研究報告・環境系 46号
ページ: 373-376
ページ: 377-380
AIJ Kyushu Chapter Architectural Research Meeting (Environment) No.46
日本建築学会第28回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集
ページ: 145-150
Proceedings of The 28 Symposium on Computer Technology of Information, Systems and Applications