研究概要 |
研究は騒音下での作業能率の状況,音刺激に対する脳淀の変化の個人差と安定性,騒音現揚と実験室塞験での騒音評価の違いの3つについての実験を行い,検討した。1騒音下における各種作業の能率の相違人工音による無意味騒音と,言語(ニュースの朗読など)による有意騒音下での精神作業時(文字の記憶や簡単な計算など)の作業能率について実験を行った。騒音の種類や等価騒音レベルの違いにより,各種作業の能率に相違のあることが確認された。 2騒音刺激時の脳波の変化と個入差これまで各種騒音下における脳波の変化について検討してきたが,個人差や,測定時の偶発性などについては未検討であったので,そこを重点的に実験を行った。複数の日本被験者に,同じ音刺激を3回ずつ暴露し,脳波を測定した。これまでの実験から,各種脳波のうちα2波が騒音に対する変化として検討対象に最適であるという結果を得ていたので,これを対象に考察した。約7割の被験者では3回の電位が安定していること確認された。しかし個人差はあり,3回の値は一定で安定していても,電位の値はある範囲内で高い者と低い者があった。 3騒音現揚と実験室における騒音評価の相違騒音を評価する場合四角温度など全身的な刺激のある騒音現場と,音だけを録音した実験室実験では,被験者の騒音評価に相違があることが推定される。現場,実験室で音の録音のみを聞かせた場合,実験室でビデオ録音と録画を与えた場合の騒音のnoisiness評価の差を実験した。現場での評価に近いのは録音映像を共に与えた場合で,音のみの場合は映像の種類により結果日相違が出た。
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