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2007 年度 実績報告書

地域におけるコモンズの再生を通じた子どもの生活空間形成計画の社会実験

研究課題

研究課題/領域番号 17560553
研究機関琉球大学

研究代表者

清水 肇  琉球大学, 工学部, 准教授 (40244280)

研究分担者 小野 尋子  琉球大学, 工学部, 助教 (20363658)
キーワード子ども(こども) / コモンズ / 居場所 / 遊び場
研究概要

平成17年度、18年度に実施した子どもの生活空間形成計画についての社会実験とその分析・考察を踏まえ、平成19年度は追加的な調査と全体のまとめを行った。
(1)地域のプレーパークづくり活動を通じたコモンズの再生としては、初動期を経て、定例的なプレーパーク実施を基盤とした波及をはかる段階に入っており、安定した空間的資源として公園の活用とその従来の枠を若干越えた形での物的なストック拠点を得ることが起点となり、住宅団地内広場、街路利用などへと自由な遊びの場を広げていくプロセスが成立することを明らかにすることができた。
(2)子どもが主体となり地域の生活空間を改善する取り組みの拠点として、子どもを対象に限定しない「コミュニティサロン」の実践が有効であり、そこを拠点とした調査活動の実施、地域における課題の明確化、地域で活用可能な空間の発見、そして、潜在的な空間資源を一時的ではあるがコモンズとしての意味を高めさせる実験として路上を活用した「路地裏遊び場」の実現に至った。
(3)乳幼児と親子が集う場所の空間的条件をさぐるために、親子の集いの場の整備の実践についてプロセスを記録し、その過程で求められた条件を分析した。そこでは、特定のプログラムに制約されない自由な行為が成立する場であること、利用者が相互に利用条件を自律的に支える場であること、その空間的条件としての民家的空間(柔軟な境界領域、自然環境的空間要素とシェルター的空間を含めた一定の多様性を有する空間)が有効であること、を明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「コミュニティサロン」を拠点とした「子どもによる子どものための場づくり」の取り組み・那覇市大道小学校区でのリサーチ&アクション・2007

    • 著者名/発表者名
      清水肇、阪井暖子、小野尋子
    • 雑誌名

      都市計画論文集(日本都市計画学会) 42-3

      ページ: 187-192

    • 査読あり
  • [学会発表] 「コミュニティサロン」を拠点とした「子どもによる子どものための場づくり」の取り組み・那覇市大道小学校区でのリサーチ&アクション2007

    • 著者名/発表者名
      清水肇、阪井暖子、小野尋子
    • 学会等名
      第42回日本都市計画学会学術論文発表会
    • 発表場所
      工学院大学
    • 年月日
      2007-11-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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