研究概要 |
最終年度である本年度は、以下の3つのことを実施した。 1)過去3年間のフォローアツプ調査 特にメリーランド州の農地保全政策を通じて成長管理システム評価に関するヒアリング調査を実施した。ワシントンDCの北に位置するメリーランド州は、1977年に全米で初めて農地保全政策を導入した。1997年に、同政策はスマート・グロース政策(メリーランド州の成長管理政策の名称)の重要な政策の柱として位置づけられ、課題はあるものの、政策を発展させながら成果を挙げつつある。本年度は、大都市近郊のメリーランド州で実施されている農地等の保全政策の発展を、都市化との関係も視野に入れながら、行政担当者へのインタビュー調査を実施し、政策の問題点を明らかにした。 2)これまでの研究成果発表 都市計画学会学術論文集に、以下の2本の論文(査読付)が掲載された。 ・「都市開発と都市基盤整備の同時性実現をめぐる問題について」、日本都市計画学会都市計画論文集No.43-3 2008, pp. 313-318 ・「米国メリーランド州の農地等保全政策の発展と問題点について」、日本都市計画学会都市計画論文集No.43-3 2008, pp. 361-366 3)これまでの研究成果のとりまとめ 17年度、18年度、19年度の総括として、広域成長管理にみる計画評価システムの実態と課題をまとめ、広域レベルでのバランスの取れた持続可能な成長管理システムを検討した。
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