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2005 年度 実績報告書

ARB法によるMg合金の結晶粒超微細化と高強度・高延性化

研究課題

研究課題/領域番号 17560632
研究機関大阪大学

研究代表者

李 伯龍  大阪大学, 工学研究科, 特任研究員 (50397783)

研究分担者 辻 伸泰  大阪大学, 工学研究科, 助教授 (30263213)
キーワードMg合金 / ARB / 結晶粒微細化 / 動的再結晶 / 機械的性質 / 強ひずみ加工 / 強度 / 延性
研究概要

AZ31マグネシウム合金に対して、350℃、400℃、450℃、500℃でのARBプロセスによる強ひずみ加工を行なった。400℃および450℃の場合、ARBは4サイクルまで、500℃の場合は6サイクルまで繰り返した。もっとも優れた機械的性質を示した400℃ARB材に対し、光学顕微鏡およびTEMによる微視組織観察を行なった。ARB材に対して引張り試験を行い、機械的性質を同定した。
400℃および450℃ARBの場合、引張強さは1サイクルで300MPaまで増加し、その後はサイクル数の増加とともに最大330MPaまで緩やかに増加した。500℃ARBの場合、1サイクル後に強度はわずかに増加したのみであった。400℃2サイクルARB材は、引張強度320MPaと全伸び8%を示し、もっとも優れた強度・延性バランスであった。400℃2サイクルARBにより、結晶粒径は出発材の60μmから3μmまで微細化し、その後はサイクル数が増加してもほぼ一定の粒径を保持した。400℃2サイクルARB材のTEM組織は、少量の変形組織と、回復領域および部分再結晶組織が混在していた。本研究において、Mg合金のARBにはじめて成功し、結晶粒超微細化が達成できる事が明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Microstructural Evolution in Pure Copper Severely Deformed by the ARB Process.2006

    • 著者名/発表者名
      B.L.Li, N.Shigeiri, N.Tsuji, Y.Minamino
    • 雑誌名

      Materials Science Forum 503-504

      ページ: 615-621

  • [雑誌論文] Development of Ultrafine Grained Structure in High Purity Iron Deformed by ARB Process2005

    • 著者名/発表者名
      B.L.Li, N.Tsuji, M.Sugiyama
    • 雑誌名

      Iron and steel 40.Suppl

      ページ: 130-134

  • [雑誌論文] 構造用金属材料の強ひずみ加工による超微細結晶粒組織の形成2005

    • 著者名/発表者名
      辻 伸泰
    • 雑誌名

      溶接学会誌 74

      ページ: 73-78

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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