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2006 年度 実績報告書

表面改質層を介した炭素材料の連続はんだろう付

研究課題

研究課題/領域番号 17560655
研究機関近畿大学

研究代表者

深谷 保博  近畿大学, 工学部, 教授 (40268454)

研究分担者 旗手 稔  近畿大学, 理工学部, 教授 (60247963)
生田 明彦  近畿大学, 理工学部, 講師 (70330321)
キーワード燃料電池 / セパレータ / グラフアイト / 黒鉛 / 接合 / はんだ付 / 表面改質 / 曲げ強度
研究概要

燃料電池のセパレータ等において,軽量・高電気伝導度・高耐食性に優れる炭素材料(等方性高密度黒鉛,樹脂含浸黒鉛,ガラス状カーボン複合材)が適しているが,その実用接合技術の開発が追随していない。
これまでに,平成13年度〜15年度の科研費研究「通電加圧による炭素材料の樹脂焼成接合」を実施し,母材強度に達する高強度継手を得ているが,接合方式がバッチ方式となるため,自動車用燃料電池のセパレータの接合製作を例に取ると多量生産となるため,実用性に劣る(他の少量大型機器の接合に適用予定)。
提案接合法は,炭素材料表面にCu-Ag-Tiをメタライジングした後,Cu,Snめっきし,63%Sn-37%Pbはんだで大気中ろう付する方法である。大気中ろう付のため,連続ろう付が可能となり多量生産が可能となる。
平成17年度は等方性高密度黒鉛について接合試験を行ったが,継手部にピット,ボイド等の欠陥は無く,健全な接合状態が得られた。継手強度はJISR1601の4点曲げ強度試験で評価したが,等方性高密度黒鉛中で破断し,該黒鉛の母材強度(86MPa)に達する優れた継手強度が得られた。
平成18年度は,樹脂含浸黒鉛とガラス状カーボン複合材の接合試験について接合試験を行った。そ結果,樹脂含浸黒鉛では,等方性高密度黒鉛の場合と同様に健全な継手が得られると共に該黒鉛の母材強度(64MPa)の約80%に達する優れた継手強度が得られた。ガラス状カーボン複合材については,Cu-Ag-Tiメタライジング時に熱負荷により,複合材が層間剥離し,本法の適用が困難であることを検証した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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