研究課題/領域番号 |
17560663
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
伊地知 和也 鹿児島大学, 工学部, 教授 (60041555)
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研究分担者 |
筒井 俊雄 鹿児島大学, 工学部, 准教授 (60133097)
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キーワード | 微粒子コーティング / 表面改質 / 機能性微粒子 / 噴流層 / ドラフト管 / 単核コーティング / チタニア超微粒子 / ハンドリング性 |
研究概要 |
微粒子の単核コーティングが実現できれば、微細でハンドリングの困難な有用物質がハンドリングの容易なシード粒子にコーティングされることになり、機能性微粒子として応用範囲が広がる上に、これらを原杉料とする新規な機能性物質にも機能の付与が効率よく行えると考えられる。 本実験においては、微細で付着凝集性が強くハンドリング困難な環境浄化物質であるチタニア微粒子をハンドリング容易なガラスビーズやシラス微粒子などの基質にコーティングすることにより、環境浄化機能を備えた機能性微粒子の調製を試みた。 結果として、ドラフト管先端に撥水性のあるテフロンチューブを取り付けることにより、チューブ閉塞が抑制され、ガラスビーズ、シラス粒子に300分の連続コーティングを実施することが可能となり、PVAの重合度やシード粒子に関わらずチタニア微粒子を90%以上コーティングすることができた。また、調製粒子は、蛍光灯による紫外線の照射によりメチレンブルーを脱色したことで光触媒としての活性があることが確認された。 しかしながら、固定層でメチレンの標準ガスを用いて二酸化チタンの光触媒性能の検討を行ったが、バインダー液がチタニアを被覆しているためか短時間での分解反応は見られず、適切なバインダー液の選択が必要なことが分かった。更に、調製粒子を流動化させ、付着チタニアの剥離の程度を調べた結果、剥離率は30%程度で光触媒としての能力は失われていないと考えられることから、流動層による環境汚染物質の除去が期待できることが分かった。
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