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2006 年度 実績報告書

非定常船体動揺データの解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560706
研究機関東京海洋大学

研究代表者

井関 俊夫  東京海洋大学, 海洋工学部, 助教授 (70212959)

キーワード時変係数多変量自己回帰モデル / 瞬間クロススペクトル / 瞬間相対ノイズ寄与率 / パラメトリック横揺れ / クロスバイスペクトル
研究概要

昨年度に引き続き、本年度も以下の3項目に分けて研究を実施した。
【理論的検証関係】
昨年度から検討をはじめたバイスペクトルおよびクロスバイスペクトルを用いた非線形船体運動の解析をさらに発展させた。特に、昨年度中に実施できなかった実船実験データによる検証に重点を置き、パラメトリック横揺れ等の強非線形現象以外の現象においても、船体応答に非線形性が現れる場合があり、その具体例として追い波中の縦揺れ運動の歪度について詳しく解析するとともに、理論的考察を加えた。主な成果としては、船首尾部分のフレア等による水線面形状の変化が、ある一定の船長・波長比において縦揺れ復原力が非線形性を持つ原因となるという知見を得たことである。今後、更なる理論的推定ならびに数値シミュレーションによってメカニズムの解明を行う必要がある。
【実験的検証(水槽実験)】
本年度も引き続き、本学練習船汐路丸の1/40模型の改良改造を行った。昨年度開発したワンチップマイコンとラジコン用サーボモータを組み合わせた自作制御システムに加え、動揺センサを模型船内に搭載し、無線式RS232C通信ユニットよって水槽横のパソコンにデータを電送するシステムを開発した。船体の姿勢によって、電波を受信できない状態が発生するため、若干の改良を要するとともに、模型船内にもデータロガーを搭載し、2系統で船体動揺データを計測できるようにシステムを拡張する必要がある。また、大振幅動揺下での実験では、模型船内に水が入るため、システムの防水構造化を行う必要がある。
【パラメトリック横揺れの解析】
パラメトリック横揺れは近年注目されている強非線形現象であり、詳細な時系列解析はこれまで実施されたことが無い。まだ具体的成果は得られていないが、本研究において瞬間バイスペクトル推定法の着想を得たので、今後解析の具体化を図る予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 非線形船体応答のバイスペクトル解析について2007

    • 著者名/発表者名
      井関 俊夫
    • 雑誌名

      日本航海学会論文集 第116号

      ページ: 161-166

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bispectral Analysis of Non-linear Ship Response2007

    • 著者名/発表者名
      Toshio Iseki
    • 雑誌名

      Proceedings of ISOPE-2007 (17th International Offshore and Polar Engineering Conference) (掲載決定、7月発表予定)

  • [雑誌論文] パラメトリック横揺れの時系列解析について2006

    • 著者名/発表者名
      井関 俊夫
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集 第2K号

      ページ: 23-26

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Instantaneous Spectral Analysis of Non-stationary Ship Motion Data2006

    • 著者名/発表者名
      Toshio Iseki
    • 雑誌名

      Proceedings of OMAE2006 (25th International Conference on Offshore Mechanics and Arctic Engineering) OMAE2006-92197 (CD-ROM)

      ページ: 1-6

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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