研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、非定常な船体動揺データに対して、時変係数自己回帰モデルによる瞬間スペクトル解析の有効性を明らかにするとともに、近年問題となっているパラメトリック横揺れの解析に本手法を適用し、スペクトル構造の時間的変化の解明を理論的ならびに実験的に試みた。当該研究期間内に実施した研究の成果は以下の通り。1.理論的検証:追い波中縦揺れ時系列データに現れる歪度の変動を理論的に検証した。波と船体の幾何学的位置関係による非線形復原力変動が原因と考えられることから、一自由度振動系の理論的検証を行うとともに、瞬間バイスペクトル解析法を提案し、歪度の変動がほぼ説明できることを示した。また、パラメトリック横揺れの理論的考察結果と規則波中実験結果を比較し、横揺れパワースペクトルのピークが一致して存在することを示した。また、時変係数自己回帰モデルを用いた瞬間スペクトル解析結果から、パラメトリック横揺れ発生までの過渡的特徴を明らかにした。最後に、トライスペクトル解析を適用し、パラメトリック横揺れの特徴を確認することができた。2.実験的検証:本学練習船汐路丸の実験航海に参加して非線形船体動揺データの計測を行うとともに、詳細な海象データを得るために、海上保安庁に協力を要請し、野島埼灯台のレーダ波高観測データを入手した。また、1/40汐路丸模型船にワンチップマイコンとラジコン用サーボモータを用いた制御装置と、動揺センサと無線式RS232C通信ユニットを組み合わせた計測装置を搭載し、大振幅実験用自航模型船に改造して大振幅動揺実験を行い解析した。
すべて 2008 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (2件)
Proceedings of the 18th International Offshore and Polar Engineering Conference(ISOPE-2008) (掲載決定)
Proc. of 18th International Offshore and Polar Engineering Conference
日本航海学会論文集 第116号
ページ: 161-166
Proceedings of the 17th International Offshore and Polar Engineering Conference(ISOPE-2007) Vol.4
ページ: 3807-3812
日本航海学会論文集 第118号
ページ: 177-183
日本船舶海洋工学会講演会論文集 第5E号
ページ: 47-50
The Journal of Japan Institute of Navigation Vol.116
Proc. of 17th International Offshore and Polar Engineering Conference Vol.4
The Journal of Japan Institute of Navigation Vol.118
Conference Proceedings of the Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers Vol.5E
日本航海学会論文集 第114号
ページ: 151-156
日本船舶海洋工学会講演会論文集 第2K号
ページ: 23-26
Proceedings of OMAE2006(25th International Conference on Offshore Mechanics and Arctic Engineering) OMAE2006-92197
ページ: 1-6
The Journal of Japan Institute of Navigation Vol.114
Conference Proceedings of the Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers Vol.2K
Proc. of 25th International Conference on Offshore Mechanics and Arctic Engineering OMAE2006-92197
Congress Proceedings of ICMRT '05(International Conference on Marine Research and Transportation) A14
ページ: 111-116
Proc. of International Conference on Marine Research and Transportation Vol.A14