研究課題/領域番号 |
17560715
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研究機関 | 独立行政法人海上技術安全研究所 |
研究代表者 |
吉田 宏一郎 独立行政法人海上技術安全研究所, 海洋部門, 客員研究員 (90010694)
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研究分担者 |
渡辺 喜保 東海大学, 海洋学部, 教授 (20384935)
星野 邦弘 独立行政法人海上技術安全研究所, 海洋部門, 主任研究員 (40399514)
鈴木 英之 東京大学, 工学系研究科, 教授 (00196859)
大松 重雄 独立行政法人海上技術安全研究所, 海洋部門, 上席研究員 (90399519)
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キーワード | 大型浮体 / 洋上ユニット接合 / 機械継手 / 空隙の充填 / 内力伝達 / 水槽模型実験 / VODAC / 継手設計 |
研究概要 |
外洋の大型浮体建設の最終段階は、サイトにおける複数ユニットの接合であり、ユニットの位置、姿勢についての高い精度管理が必要な溶接に替わって、一定の海象以下において接合可能な機械継手の開発が望まれる。 本研究では、接合する二つの桁の、相向き合う端部に、それぞれ設けた凹部に、別の凸部を余裕を持って勘合させ、空隙部に小径球状体を充填するタイプの機械継手を開発対象とする。この機械継手においては、凹部と凸部の相対的な形状・寸法と、充填材の密度とが、内力伝達の重要な因子となる。 平成18年度には、17年度までの研究によって得られた情報を使用して設計された、想定実機の1/100スケールの機械継手を、セミサブ構造の甲板縦桁の長さ中央に組み込んだ水槽模型を製作し規則波による波浪強制実験を実施した。甲板桁の鉛直方向変位と機械継手凸部平行部の軸方向歪を計測した。セミサブ波浪応答解析プログラム(VODAC)による周波数応答関数と計測結果とを比較、検討し、本実験において使用されたセミサブの動的応答特性には機械継手の組み込みの影響は殆ど現われないことが検証された。また、想定実機の機械継手の空隙部に充填する球状体として薄肉鋼球を想定し、必要な肉厚を試算した。 以上、平成17年度、18年度の成果を合わせ、提案する機械継手の基本設計の考え方として纏めた。
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