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2007 年度 実績報告書

近接型AEダブレット解析による地下き裂の動きの推定法

研究課題

研究課題/領域番号 17560719
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

永野 宏治  室蘭工業大学, 工学部, 准教授 (90212109)

研究分担者 板倉 賢一  室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20168298)
佐藤 和彦  室蘭工業大学, 工学部, 講師 (90344548)
キーワードアコースティック・エミッション / 地下き裂 / 相似地震 / 地熱エネルギー / ケプストラム
研究概要

いくつかの近接型AEダブレットにおいて,ケプストラムが線ケプストラムにならず,2本の線ケプストラムあるいは幅の広い線ケプストラムになり,P波入力時間差を検出できない問題があった。この問題に対して,第2S波が入力した時刻の以降の信号を0に置き換え,S波の相似性を低下される手法を考案した。さらに,その0に置き換える始める時刻をシフトさせ,ケプストラムのピークの変化を調べる時間-ケフレンシ解析も考案した。
オーストラリア・クーパーベイズンの水圧破砕実験で観測した近接型AEダブレットのケプストラムは,ソルツと勇払の近接型AEダブレットのケプストラムより,入力時間差の線ケプストラムの幅が広い特徴があった。このように線ケプストラムの幅が広いと,入力時間差の精度が低くなる問題があることが判明した。この現象は,AE信号の狭帯域性と数値計算過程に発生する数値誤差の2つが複合して発生することを明らかにした。この問題を解決するために,FFTにより求めた対数パワースペクトルにMUSIC法を使って,ケプストラムを求める手法を考案した。MUSIC法を使うことにより,FFTを使ったケプストラム解析より格段に高い分解能で入力時間差を検出できる可能性を示した。
地下き裂貯留層全体におけるAE源分布と近接型AEダブレットの相対震源座標のベクトルを2つの画面で同時に表示するシステムを開発した。これにより貯留層全体のマクロな性質と近接型AEダブレットの微細な性質を連係して解析できるようになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ケプストラム解析による近接型AEダブレットの入力時間差推定法2008

    • 著者名/発表者名
      永野宏治, 江原大輔
    • 雑誌名

      日本地熱学会誌 30

      ページ: 37-47

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地下き裂の相対座標を推定するための近接型AEダブレットの自動検出法2008

    • 著者名/発表者名
      永野宏治, 江原大輔
    • 雑誌名

      電気学会論文誌 電子・情報・システム部門誌 128(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 尖度解析と最尤推定法を組み合せた微小地震のP波入力時刻自動検出法2007

    • 著者名/発表者名
      永野宏治, 岩本佑介
    • 雑誌名

      日本地熱学会誌 29

      ページ: 195-202

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] 近接型AEダブレットの自動検出法2007

    • 著者名/発表者名
      永野宏治, 江原大輔
    • 学会等名
      物理探査学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20071006-08
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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