研究課題
昨年度の数値的に確認された、キャビテーションにおける流れの影響を評価をより系統的に実施した。流れによる損傷軽減の原因として、気泡の変形効果および気泡の剥離効果の二つが考えられるため、その二点について、様々に条件を変えた数値解析を実施し、その原因を解明した。一方で、キャビテーションにおける損傷軽減のために、水銀中にヘリウムのマイクロバブルを注入する手法が検討されている。水銀ターゲット容器内流れ場中における、マイクロバブルの挙動解析も、気泡の合体・分裂を考慮した手法により実施した。その結果より、分裂よりも合体の効果が大きく、初期気泡径をなるべく小さくすべき可能性あることがわかった。実験では、ヘリウムバブル微小気泡を注入することにより、キャビテーション損傷を低減できること、損傷低減効果は気泡注入条件に大きく影響されることが明らかとなった。しかしながら、気泡注入条件の定量的な評価及び、その最適条件を見出す所には至っていない。今後の課題として残るが、数値解析と実験評価を両輪のごとく実施しすることが、必要不可欠であることは自明である.
すべて 2007 その他
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Experimental Analysis of Nano and Engineering Materials and Structures
ページ: 301-302
15th Int. Conf. on Nuclear Engineering, Nagoya, Japan ICONE15-10824
ページ: 1-5
http://info.ibaraki.ac.jp/Profiles/5/0000458/profile.html