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2005 年度 実績報告書

両生類消化管をモデルとした器官再構築機構の形態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17570051
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本医科大学

研究代表者

岡 敦子  日本医科大学, 医学部, 教授 (50175254)

キーワード消化管 / 器官再構築 / アフリカツメガエル / 甲状腺ホルモン応答遺伝子 / 幹細胞 / アポトーシス / 遺伝子導入 / 免疫組織化学
研究概要

アフリカツメガエル(Xenopus laevis)変態期の消化管では、甲状腺ホルモン(TH)の誘導的作用により、幼生型上皮がアポトーシスにより消失し、少数の幹細胞から哺乳類に類似した成体型上皮が新たに形成される。本研究では、陸上脊椎動物共通の器官再生のモデルとして、アフリカツメガエル小腸の再構築機構を分子レベルで解明することを目指している。本年度は、独自に開発したツメガエル小腸の生体外培養系、エレクトロポレーションによる遺伝子導入法、トランスジェニックカエルなどを駆使して、小腸再構築への関与が予想されるTH応答遺伝子のin vitroおよびin vivoでの機能的解析を進めた。
現在までに、幼生型上皮のアポトーシスには、結合組織特異的に発現するstromelysin-3(ST3;MMP11)によって引き起こされる基底膜変化を介した細胞外シグナル伝達経路と、THがその受容体を介して直接細胞に作用する細胞内シグナル伝達経路の2つが関わっていることを明らかにした。一方、上皮特異的に発現するソニックヘッジホッグ(shh)は、成体型上皮前駆細胞の増殖を促進させることを示唆する知見を免疫組織化学的手法によって得つつある。さらに、器官再構築を制御する上皮・結合組織相互作用の分子機構をより詳細に解析していくために、ドミナントネガティブ型TH受容体遺伝子を導入したトランスジェニックカエルを準備し、これと上皮・結合組織再結合培養とを組み合わせた実験を計画中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 大腸の解剖と発生2006

    • 著者名/発表者名
      岡 敦子
    • 雑誌名

      最新医学別冊(新しい診断と治療のABC) 35

      ページ: 28-35

  • [雑誌論文] A causative role of stromelysin-3 in ECM remodeling and epithelial apoptosis during intestinal metamorphosis in Xenopus laevis2005

    • 著者名/発表者名
      Fu L, Ishizuya-Oka A, Buchholz DR, Amano T, Shi Y-B
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 27856-27865

  • [雑誌論文] Thyroid hormone-induced expression of a bZip-containing transcription factor activates epithelial cell proliferation during Xenopus larval-to-adult intestinal remodeling.2005

    • 著者名/発表者名
      Ikuzawa M, Shimizu K, Yasumasu S, Iuchi I, Shi Y-B, Ishizuya-Oka A
    • 雑誌名

      Dev.Genes Evol. 15

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] Molecular mechanisms for thyroid hormone-induced remodeling in the amphibian digestive tract : a model for studying organ regeneration.2005

    • 著者名/発表者名
      Atsuko Ishizuya-Oka A, Shi Y-B
    • 雑誌名

      Develop.Growth Dev. 47

      ページ: 601-607

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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