• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ウミグモ類及びクマムシ類を用いた節足動物の発生様式の進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17570081
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

宮崎 勝己  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 講師 (20263064)

研究分担者 生田 享介  大阪教育大学, 教育学部, 助手 (30299367)
キーワードウミグモ類 / クマムシ類 / 節足動物 / 比較発生学 / 進化
研究概要

ウミグモ類については、分類上の位置と卵黄量から発生様式が異なると考えられるフタツメイソウミグモAmmothella biunguiculataとツメナガウミグモPropallene longicepsについて、和歌山県白浜町・静岡県下田市・島根県隠岐の島町にて採集を行った。抱卵しているオス個体から胚を採取・固定した。オスが抱える一塊中の卵は同時に受精したと考えられるので、そこから一部ずつを採取・固定することによって、差次的に胚を観察できる。固定胚標本については、現在DAPIによる蛍光核染色により、胚発生の概要の観察を進めている。またそれぞれの種の標本からtotal RNAを抽出し、体節形成遺伝子の一つであるengrailedのユニバーサルプライマーでPCRを行い、クローニングを進めている。またin situ hybridizaionの固定条件を、同じ海産節足動物であるウミホタルを使って検討し、通常用いられるものとは異なる組成で、観察に適する条件を見出した。。
クマムシ類については、Milnesium属に属する陸生クマムシ類を、コンスタントに採集できる方法を確立した。採集個体には、産卵中の個体も見られ、脱皮殻中に産卵された胚も容易に見つかることから、今後の胚発生の記載作業に用いることが出来るであろう。このクマムシについては、現在正確な同定作業を行っていると共に、寒天培地とワムシを使った室内飼育系の確立を試みている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] クモのようでクモでない-ウミグモ類のかたちと生きざまの不思議2005

    • 著者名/発表者名
      宮崎勝己
    • 雑誌名

      遺伝 59・3

      ページ: 9-12

  • [雑誌論文] Cloning and expression pattern of two englailed-related genes in the myodocod Vargula hilgendorfii (Crustacea)2005

    • 著者名/発表者名
      Kyosuke Ikuta
    • 雑誌名

      Zoological Science 22・12

      ページ: 1433

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi