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2006 年度 実績報告書

活性酸素ラジカルによるテロメア四重鎖の損傷

研究課題

研究課題/領域番号 17570092
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

金折 賢二  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教授 (30273543)

キーワード活性酸素 / テロメア / 塩基損傷 / 電子スピン共鳴 / ラジカル / 核磁気共鳴
研究概要

活性酸素によるテロメアDNAの損傷についての磁気共鳴を用いた研究を行なった。テロメアDNAの構造であるGカルテットは、結合するアルカリ金属イオンの違いにより構造変化が生じ、ラジカル反応が変化したため、様々なアルカリ金属イオンについて構造を詳細に検討した。それらの構造学的知見をもとに、この状態で核酸のラジカルによる損傷を直接測定し、その時間変化を観測した。現在、最終的な生成物については、三次元液体クロマトグラフィーにより分取した後、質量分析やNMRにより同定中である。しかしながら、当初用いていたラジカル発生系およびストップトフロー反応系では、核酸との反応を直接測定することは、濃度的さらに反応速度的においても難しいことがわかったため、再度、反応混合系を見直し、ストップトフローの結合部やミキサーを試作し改良した。さらに検出部においても、キャピラリーセルを改良したものを試作し、使用することにした。これらの改良により、ストップトフロー-ESR測定システムに照射システムを組み込み、活性酸素ラジカル種を効率的に発生、および、生体試料と反応させることに成功した。発生した核酸ラジカルを選択的に検出するために、いくつかのニトロン系スピントラップ試薬を化学合成し、再結晶により生成した。これらの装置改良により、核酸ラジカル検出の方法を確立しつつある。このシステムにおいて、核酸より反応性の高い、アミノ酸およびペプチドを対象として、活性酸素による損傷についても研究を遂行中である。現在、テロメアDNAのラジカル反応の構造特異性が明らかにするため、NMRの結果と併せて損傷のメカニズムを解明中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The roles of conserved amino acids on substrate binding and conformational integrity of ClpB N-terminal domain2006

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, N.
    • 雑誌名

      Biochemistry 45

      ページ: 8556-8561

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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