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2006 年度 実績報告書

減数分裂と初期発生におけるDNA複製開始のライセンス付与と剥奪の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 17570157
研究機関東京工業大学

研究代表者

立花 和則  東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助手 (60212031)

キーワードDNA複製 / ライセンス / 減数分裂 / 受精 / Mcm / Cdc6
研究概要

ゲノムの正常な複製と維持のために必要なMcmのアンローディングに関して、第一に検討すべきはそのローディングに必須な因子であるCdc6であった。そこで、本研究では、第一にCdc6がMcmのアンロードに関わるのかどうかであり、そのためには、いったんMcmをローディングしたあとにCdc6をクロマチンに導入することを阻止し、Cdc6がMcmをローディングしてクロマチンを離れたあとに、抗Cdc6抗体を卵に注射し、Mcmのアンロードが起こるかどうかを観察した。この実験のためにCdc6が減数分裂中にタンパク質が合成されてDNA複製開始に機能しているとみられるため、その発現を、モルフォリノオリゴヌクレオチド(MO-Cdc6)をもちいて特異的に阻害することにより、Cdc6のノックダウンを試みた。MO-Cdc6をもちいたノックダウンの結果、Cdc6蛋白質の量はコントロールの1/10以下の量にまで減少させることができたが、クロマチン上に存在するCdc6のタンパク質量やDNA複製の開始にまったく影響は見られなかった.しかし、Mcm蛋白質複合体のクロマチンへの導入はコントロールの1/3から5の量に減少した.このことはクロマチン上にない、すなわち核質の部分にある、Cdc6がDNA複製を正常に行える以上の量のMcm蛋白質をクロマチンに導入するために必要であると示唆している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] p90Rsk is required for G1 phase arrest in unfertilized starfish eggs2006

    • 著者名/発表者名
      Mori, M., Hara, M., Tachibana, K., ^*Kishimoto, T.
    • 雑誌名

      Development 133

      ページ: 1823-1830

  • [雑誌論文] Intracellular Ca2+ increase induces post-fertilization events via MAP kinase dephosphorylation in eggs of the hydrozoan jellyfish Cladonema pacificum2006

    • 著者名/発表者名
      Kondo, E., Tachibana, K., ^*Deguchi R.
    • 雑誌名

      Developmental Biology 276

      ページ: 228-241

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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