研究課題
細胞に高エネルギーの短パルス間欠レーザー照射をすることにより、細胞を破壊することなく、核内の特定の領域に2重鎖切断を高密度に導入するシステムを、東北大学・加齢研・安井教授および京都大学先端研木村教授と共同実験で樹立した。このレーザーシステムを用いて、現在DNA損傷部位に集積する蛋白質H2AX、RPA、Rad51の集積を高感度に検出する型を樹立した。これらの蛋白質の挙動をユビキチン化酵素(E2)の一つであるUBC13ノックアウトおよびノックダウン細胞において調査中である。この蛋白の変異細胞ではH2AXのリン酸化は正常に起こるが、RPA、Rad51蛋白の集積が欠損している。さらに、種々のチェックポイントに関与するATM、ATR、CHK1、CHK2蛋白などの挙動を調べ、どの修復経路のどのステップにおいて障害が発生しているのかを明らかにする予定である。また、このシステムを用いて、DNA修復ポリメラーゼQがDNA損傷部位に非常に早い時期に集積することを発見し、現在論文投稿中である。
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