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2006 年度 実績報告書

HB-EGFカルボキシル末端膜貫通型ペプチドの細胞膜から核内局在化の分子機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 17570163
研究機関愛媛大学

研究代表者

檜枝 美紀  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00380254)

研究分担者 東山 繁樹  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60202272)
キーワードHB-EGF / 核膜 / Bcl6 / メンブレントラフィック / EGFファミリー
研究概要

上皮増殖因子(EGF)ファミリーのメンバーはI型の膜タンパク質として合成され細胞膜に発現する。そして様々な刺激に応答し、細胞外領域が切断され増殖因子領域を遊離する(ectodomain shedding)。私達はEGFファミリーメンバーの1つであるヘパリン結合性EGF様増殖因子(Pro-Heparin-Binding EGF like Growth Factor ; proHB-EGF)の細胞質内領域がある転写抑制因子に結合しその転写抑制を解除することを報告してきた。そして本研究においてどのような局在調節機構により、その転写調節が行われているのか明らかにすることを目的として研究を進め、以下の結果を得た。
1)HB-EGFの細胞質領域(HB-EGF-cyto)に対するモノクローナル抗体により、shedding刺激後、HB-EGF-cytoは核膜へ局在変化することが示された。
2)HB-EGF-cytoに含まれる14アミノ酸領域が膜貫通型タンパク質を核膜局在させる活性を保持していることが明らかになった。
3)HB-EGFはshedding刺激後、核膜外膜に留まらず、核膜内膜にまで到達していることが示唆された。
4)HB-EGF-cytoにはER retentionシグナル様の配列があり、そのモチーフ内に点変異を挿入したHB-EGF-cytoはER/核膜への局在変化が阻害された。
5)HB-EGF-cytoに結合する別の転写抑制因子(Bcl6)を明らかにした。またHB-EGF-cytoはshedding刺激後Bcl6のプロモーター領域への結合を抑制した。
これらの結果からHB-EGF-cytoはshedding刺激後、細胞膜から、ERを経て核膜内膜へと局在変化することが明らかになり、転写抑制因子のプロモーターへの結合を抑制することにより転写調節を行っていることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The carboxy-terminal fragment of proHB-EGF reverses Bc16-mediated gene repression2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Kinugasa, M.Hieda, M.Hori, S.Higashiyama
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry (In press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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